マイケル・ポーターJrがニコラ・ヨキッチのNBA入り当時を振り返る「彼のことはほとんど知らなかった」

デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチは、NBAを代表するスーパースターのひとりだ。
広い視野、アウトサイドシュート、強靭なフィジカルを誇るヨキッチは、まさにアンストッパブルな選手と言えるだろう。
この夏のトレードでナゲッツからブルックリン・ネッツに移籍したマイケル・ポーターJrによると、ヨキッチがNBA入りした当時、彼はヨキッチが今のようなスーパースターになるとは思っていなかったという。
「ニコラ・ヨキッチのポテンシャルを最初から見抜いていた?」と質問されたポーターJrは、次のようにコメント。fadeawayworld.netが伝えている。
正直言うと、ニコラのことはほとんど知らなかった。
ドラフトで指名された当時の彼は今のようなスーパースターではなかった。
(ヨキッチのポテンシャルは)最初はまったく分からなかった。
トレーニングキャンプの時も分からず、チームメイトに「待ってくれ。この男はそんなに良い選手なのか?」と聞いたのを覚えている。
皆が「彼は最高だ」と言っていたからね。
だが、トレーニングキャンプでは僕たちのバックアップセンターのメイソン・プラムリーと互角だった。
皆は「マイク、本番まで待て。そうすれば彼がすごいことが分かるだろう。もし彼が望めば、毎晩50得点いける」と言っていた。
当時の僕には分からなかった。
だが、すぐに分かった。
彼は世界最高の選手だ。
彼と何年も一緒にプレイした。
彼から学べてすごく良かった。
彼の仕事のやり方を学ぶことができてすごく良かった。
彼はバスケットボールに淡々と取り組む。
彼の馬がレースで勝った時の映像を見たことがあるかい?
彼はメディアで見ているのと変わらない。
僕たちが優勝した後、彼は「仕事は終わった。これで家に帰れる」と言うだけだ。
本当に家族を大切にしている。
ただ、あのような偉業は偶然達成できるものではない。
人々はそこに気付いていない。
彼の毎日の習慣、自分の技術向上に取り組む姿は本当に素晴らしい。
治療を受けること、コートでの練習時間、試合後の取り組み方など、彼ほど一貫している人間はいない。
人々はニコラに「細かいことは気にしない」というイメージを持っていると思うが、彼はバスケットボールに関すること、そして偉大な選手になることにすごくこだわっている。
だからこそ今の彼がある。
僕の人生であれほど一貫している人間は見たことがない。
レブロン(・ジェイムス)がどうやってあの偉大さを維持しているのかという話はよく聞く。
日々の努力の積み重ねだ。
ただ、ニコラも同じさ。
明日試合に出られないとしても関係ない。
彼は必ず自分の練習に取り組み、治療を受け、身体をケアしている。
だから、準備万端で試合に臨めるんだ。
ヨキッチは間もなく開幕するユーロバスケットにセルビア代表として出場する。
ヨキッチはヨーロバスケットを終えたらすぐにセルビアに戻り、束の間の休息を楽しんだ後、NBAでの来季に向けて準備を始めるだろう。