このオフにマイアミ・ヒートからクリーヴランド・キャバリアーズへ移籍したレブロン・ジェイムスは、キャブスファンから大歓迎され、ヒートファンから罵倒された。

キャブスからヒートへ電撃した4年前とはまったく逆だ。

ヒートでの4年間でNBAファイナル進出4回、うちNBAタイトルを2度獲得するという偉業を達成したジェイムスだが、ビッグ3のひとりに称されていたクリス・ボッシュは先日、ジェイムスとのプレイについて批判ともとれる発言をした。

「（ジェイムスとのプレイは）ラブにとって非常に難しいものになるだろうね。自分自身で実践して、自分自身で考えなきゃいけないんだ。本当に難しいことだし、フラストレーションも溜まると思うよ。ラブはうまく対処していかなきゃいけないね」

おそらくボッシュのこの発言についてだと思われるが、ジェイムスはさすがに驚きを隠せないようだ。ESPNに対し、次のように話している。

「ヒートがキャンプをしている時からいろんな言葉が出てきているけど、驚くような言葉もある。俺らは共に歴史を作り上げてきた。（マイアミで）達成したことが消えるなんてことはないよ」

「ドウェイン・ウェイドとは話をしてる。クリスとは話をしてない。彼らには会ってないよ」

確かにジェイムスらがヒートで達成した偉業は、NBA史にも残るものだ。

だが、マイケル・ジョーダンが率いたシカゴ・ブルズ、そしてコービー・ブライアント率いるロサンゼルス・レイカーズのように三連覇を果たすことはできなかった。

ひょっとしたらヒートのチーム内にわずかな亀裂が走り、それがケミストリーに何らかの影響をもたらしていたのかもしれない。

2014-15シーズンにおけるヒートとキャブスの戦いは、これまで以上に熱いものになりそうだ。