ニコラス・バトゥームがパリオリンピックを振り返る「最もクレイジーで奇妙な大会だった」
フランス代表はパリオリンピック前のエキシビジョンマッチ最後の4試合をすべて落とし、本番に臨んだ。
その悪い流れはグループステージでも続き、フランスのファンに失望をもたらしていた。
だが、決勝トーナメントに入ると息を吹き返し、1回戦で金メダル候補のカナダ代表に勝利すると、準決勝ではFIBAバスケットボールワールドカップチャンピオンのドイツ代表を下し、決勝戦に進出。
金メダルがかかった大一番ではNBAスターたちを擁するアメリカ代表に敗れたものの、素晴らしい戦いを繰り広げたと言えるだろう。
今大会をもってフランス代表を引退することを発表したベテランフォワードのニコラス・バトゥームによると、パリオリンピックは彼が出場してきた中で最も激動の大会になったという。
バトゥームはパリオリンピックを振り返り、次のようにコメント。basketnews.comが伝えている。
僕たちは素晴らしいチームに負けた。
だが、僕たちは食らいついた。
残り2分で5点差だった。
ステフ(・カリー)が素晴らしいプレイでゲームを締めくくった。
7日前、僕たちがここまで来て彼らと接戦を繰り広げるなんて誰が思っていただろうか?
コーチと彼の陣営はチームを再び一丸とさせるという素晴らしい仕事をした。
もちろん勝ちたかったし、スペシャルなことを成し遂げたかった。
だが、それでも僕たちの国にとって大きな成果だ。
先週の僕たちを見たかい?
当時の僕たちは本当にひどい状態だった。
おかしかった。
それでもここまで来ることができたのはすごいことだ。
僕はこのチームで15年間プレイしてきた。
その中でも最もクレイジーで最も奇妙なトーナメントだった。
悔いは残るかもしれない。
誇りに思うかもしれない。
いろんな感情が入り混じっている状態だ。
だが、僕たちは表彰台に立った。
それは誇れることだ。
9つの素晴らしいチームが何も持ち帰ることができなかったんだ。
僕たちはメダルを勝ち取った。
クレイジーな旅、クレイジーな2週間だった。
だが、僕たちは誇りを持っている。
FIBAは違う。
NBAではない。
それでも彼ら(チームUSA)が世界最高のチームだ。
だが、僕たちは彼らにどんどん迫っている。
僕たちは誇りを持ってプレイしているし、彼らに遅れを取らないようにしている。
僕たちは戦うために努力し続けるだろう。
簡単ではないことは分かっている。
パーフェクトなゲームをしなければならないだろう。
だが、僕たちはどんどん迫るだろう。
なぜなら、僕たちは彼らを恐れていないからね。
どのチームも彼らのことをリスペクトしているが、恐れていない。
今夜は彼らを倒すことができなかった。
彼らが優れていたからだ。
だが、いつかそうなるだろう。
アメリカ代表はエキシビジョンマッチを含めて全勝で金メダルを獲得した。
だが、エキシビジョンマッチでは南スーダン代表とドイツ代表に、オリンピック本番ではセルビア代表とフランス代表に厳しい展開を強いられた。
海外のレベルが高まっていることを感じられるようなオリンピックになったが、それでもアメリカ代表の時代はまだまだ続くだろう。
果たしていつの日かアメリカ代表を首位の座から引きずり下ろすチームは現れるのだろうか?