マーク・キューバンがルカ・ドンチッチのトレードを振り返る「僕にも理解できない」

ダラス・マーベリックスは現地2月2日のトレードでNBAを代表するスーパースターのルカ・ドンチッチを放出した。
ドンチッチとアンソニー・デイビスを含むトレード交渉は水面下で行われ、現在マブスのマイノリティオーナーを務めるマーク・キューバンは交渉が後戻りできなくなった時に知らされたという。
キューバンによると、もし彼がマジョリティオーナーのままであればドンチッチをトレードすることは絶対になかったというが、決定権を失ったキューバンが先日、ドンチッチのトレードに改めて言及した模様。clutchpoints.comが伝えている。
(決定権を失ったから)僕を説得する必要はない。
ただ、僕にも理解できない。
フロリダで会議をしていた時にメールが届いた。
ゼネラルマネージャーからだった。
何か僕の意見を聞きたいのかと思ったが、すでに決まったことを知らされたと気付いた。
僕は彼に「賛成できない」と伝えた。
理由はいろいろあるが、決めるのは僕ではなかった。
僕の家族も影響を受けた。
娘はパーティーに出席していたのだが、あのニュースが出た時は身を隠さなければならなかった。
僕は「ザ・アカウンタント2」のプレミア上映会のためにサウス・バイ・サウスウェストにいた。
すると、誰かが「ニコを解雇しろ!」と叫び始めたんだ。
我々は2004年にスティーブ・ナッシュを放出した。
彼はその後の2年間でMVPを2度受賞した。
だが、良いニュースもあった。
彼が去った最初のシーズン、我々はプレイオフで彼に倒されたが、我々はその後ファイナルに進出し、チャンピオンになった。
だから、すべて帳消しになったんだ。
僕はルカが大好きだ。
僕たちは最高の相棒ではなかったが、彼にはいつもメールを送っていた。
励ましの言葉を送り、本もプレゼントした。
僕たちは良い関係を築いていた。
彼の父ともすごく仲が良かった。
だから、他の皆と同じように、僕も唖然としたんだ。
キューバンによると、株式の過半数を売却して以降、ロスターの構築には関与していないという。
もう関与していない。
しばらく前から関与していない。
完全に手放したわけではないが、マジョリティオーナーのパトリック・デュモンとゼネラルマネージャーのニコ・ハリソンは、彼らが構築したチームに満足していると判断した。
彼が決めたことだ。
彼の下でファイナルに進出したのだから、異議を唱えることはできない。
ただ、彼が決めたことだ。
今の僕はただのファンさ。
マブスはディフェンシブなチームを構築するためにデイビスとマックス・クリスティーを獲得した。
だが、マブスを牽引するカイリー・アービングとデイビスが30代であるのに対し、ドンチッチはまだ26歳になったばかりだ。
マブスは未来の希望を捨てたとも言えそうだが、ニコ・ハリソンGMの決定が正しかったか否かは数年後に分かるだろう。