アキレス腱の賢威がジェイソン・テイタムの状況について「異例」

ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムは、ニューヨーク・ニックスとのNBAプレイオフ・カンファレンスセミファイナル中にアキレス腱を断裂し、長期離脱を余儀なくされた。
アキレス腱を断裂した場合、一般的には1年程度の離脱が見込まれているが、テイタムはうまくいけば来季中に復帰できる可能性があると報じられている。
テイタムはアキレス腱断裂から数時間後、ニューヨークの病院で世界的な専門医のマーティン・オマリー医師による手術を受けた。
これが功を奏したのかもしれない。
ペンシルバニア大学で働くアキレス腱の賢威のルー・ソスロスキー医師によると、アキレス腱の手術は早ければ早いほど良いという。basketnews.comが伝えている。
これはすごく異例だ。
プロのアスリートや著名人であっても、異例だ。
本当に素晴らしいことだ。
彼ら(NBA選手)は50%の時間をホームの都市以外で過ごしており、どの外科医に手術を依頼するかはアスリート本人、エージェント、場合によってはチームやオーナー、同僚や友人と話し合って決める。
話し合いには少し時間がかかる。
30分で終わるわけではない。
担当医が決まっても、その外科医がどの都市の病院にいるかによって状況は異なる。
アスリートが住んでいる都市とは別の都市にいる場合が多いんだ。
だから、時間がかかる。
それに、その日が担当医の診療日だったら、手術は翌日、もしくは翌々日になるだろう。
アキレス腱断裂からの回復については、27歳の人が断裂から12時間後にどうなっているかというデータはほとんどない。
実際にそのようなデータはない。
生物学的因子や細胞が侵入し、瘢痕形成の初期段階が始まる。
今回の手術は断裂から1日以内に行われた。
いろんな有害な生物学的反応が起こる前に手術することができた。
だから、より早く回復する可能性がある。
数ヶ月経てば、来シーズン中の復帰を目指すかどうか、より見通しがつくだろう。
ただ、控えめに言うなら、リハビリには通常12ヶ月かかる。
だからこそ来季は休ませ、その翌シーズンに万全の状態で復帰させるという判断もあり得る。
一方で、もし数ヶ月後の経過が良好なら、「来季中に復帰させよう」という考えも出てくるだろう。
正直言うと、来季復帰できる可能性はかなり低いと思う。
ただ、それはある意味良いことなのかもしれない。
早期復帰した場合、再発のリスクがあるからね。
そうなったら一大事だ。
本当に最悪だ。
だから、リスクを冒したくはないだろう。
ただし、回復状況については数ヶ月後に分かる。
アキレス腱断裂で難しいことのひとつは、心肺機能を高いレベルで維持するのが困難ということだ。
何ヶ月も走ったり、エアロバイクに乗ったりすることができないからね。
数ヶ月は何もできない。
治癒したとしても、本来のレベルでプレイできるようになるまでさらに時間がかかるだろう。
アキレス腱が完全に治癒したとしても、テイタムは復帰に向けたトレーニングに取り組まなければならない。
それを踏まえると来季を全休する可能性が高いように思えるが、いずれにせよ数ヶ月後の経過報告を待ちたいところだ。