フランス代表の元HC「ジョエル・エンビードが来なくて良かった」

NBAスターのジョエル・エンビードは、昨年夏に開催されたパリオリンピックにチームUSAの一員として出場した。
エンビードはフランス代表入りすることもできたが、子どもの環境を踏まえてチームUSA入りを決断。
エンビード獲得に向けて熱心に動いていたフランスのバスケットボール連盟はそれに怒りを覚えたというが、当時フランス代表を指揮していたビンセント・コレットによると、フランス代表にエンビードは必要なかったという。
コレットはエンビードについて次のようにコメント。fadeawayworld.netが伝えている。
エンビードが来なくて良かった。
我々には必要なかったと思う。
彼を獲得しようとする理由は分かるが、僕としては不公平だと思う。
必要なのは、たいていポイントガードだ。
なぜなら、ヨーロッパの国々にとってはそのポジションが弱点だからね。
大臣のような上の立場の人間から圧力があったから、僕の手に負えることではなかった。
オリンピックはフランス開催だった。
だから、彼らにとって(エンビード獲得は)我々が強くなるための保険のようなものだった。
だが、僕はそれが明確な答えには思えなかったんだ。
チームにはすでに優れたビッグマンたちがいた。
彼らを一緒にプレイさせるのはすでに大変だったから、エンビードを獲得しても同じ結果になるだろうと思っていた。
ビクター(・ウェンバンヤマ)が代表入りすることは分かっていた。
ゴベア、ポワイエ、ムスタファ・フォールもいた。
もし彼が来ていたら、まったく違うチームになっていただろう。
確かに彼は素晴らしい選手だ。
ただ、チームスピリットも考えなければならない。
たとえば、彼がフランス語を話し、フランスとつながりがあったとしても、我々のバスケットボールにとってはあまり良いことではないんじゃないかな。
ビンセントによると、彼はエンビードの代表入りを最後まで反対していたという。
とはいえ、もしエンビードがフランス代表入りしていれば、彼らはフランスのバスケットボールの歴史上最も注目と話題を集めるチームになったに違いない。