カワイ・レナードとスティーブ・バルマーに違反行為の可能性が浮上

ロサンゼルス・クリッパーズのNBAスター、カワイ・レナードは、2022年に植樹会社のアスピレーションと4年2800万ドルのスポンサー契約を結んだ。
クリッパーズのオーナーを務めるスティーブ・バルマーは、自身の有限会社からアスピレーションに5000万ドルの資金を提供。
さらに、彼が関係するオークツリー・キャピタルから3億1500万ドルを投資していたとされている。
hoopsrumors.comによると、レナードとバルマーはクリッパーズのサラリーキャップの問題を回避するため、アスピレーションとスポンサー契約を結んだ疑惑が浮上しているという。
レナードはスポンサー契約を結んだものの、アスピレーションのために働いた実績はなかった。
アスピレーションとのスポンサー契約には「いかなるサービスを受ける必要もなく、ロサンゼルス・クリッパーズに残留すること」が条件に含まれていたと報じられている。
この件については、アスピレーションの社員から「サラリーキャップの問題を回避するための仕組みだった」といった声もあがっているとされている。
NBAの規定では、第3者を通した報酬が選手契約より高額、かつ選手系ヤックが市場価値に比べて著しく低い場合、サラリーキャップの回避目的とみなされる。
過去にはミネソタ・ティンバーウルブズが同様の問題を起こし、NBAから350万ドルの罰金と5つのドラフト1巡目指名権を剥奪された。
ただし、レナードとバルマーの問題についてはNBAが調査を始めた一方で、クリッパーズは違反行為を否定している。
なお、レナードは「KL2 Aspire LLC」名義でアスピレーションとスポンサー契約を結んだが、アスピレーションが破産申告し、共同創設者のジョセフ・サンバーグが投資家や経営陣を欺いた2億4800万ドルの詐欺事件を認めたため、レナードとバルマーが関与していたことが明らかになった。