PJ・タッカー「過去が俺を奮わせる」
ヒューストン・ロケッツは王者ゴールデンステイト・ウォリアーズとのシリーズ第1戦と第2戦を落としたものの、ホームで開催された第3戦と第4戦を制し、シリーズをタイに戻すことに成功した。
連勝に大きく貢献したのはエースのジェイムス・ハーデンであろうが、チームに欠かせない働きを続けているのがベテランのPJ・タッカーだ。
ウィングからの3Pはもちろん、特にディフェンスで大きく貢献しているタッカー。
トロント・ラプターズでのルーキーシーズン終了後に解雇され、海外で長くプレイした経験を持つタッカー。
タッカーによると、ラプターズから解雇された当時、もうNBAではプレイできないと感じたという。
タッカーは当時を振り返り、次のようにコメント。theundefeated.comが伝えている。
「今はプレイオフ中だ。だから、そのことは振り返らない。あのことは忘れないよ。あれが俺を奮わせ続けてる。俺を突き動かしてる。俺を強くし続けてる。ただ、あれがあったからここにいられることにすごく謙虚な気持ちになるんだ。人々が俺に『なぜそんなにハードにプレイするんだい?』と質問するたび、俺は『ここにいられて嬉しいんだ』と答えるのさ」
「すべてが間違っていた。あれは俺の人生で最悪の年のひとつだった。大学からここに来る。俺はオールアメリカンセカンドチームだった。トロントにドラフトされた。だけど、彼らは俺を必要としなかったんだ」
タッカーによると、ルーキーだった当時は自身が世界の中心であるかのように強いエゴを持っていたという。
海外(イスラエル、ウクライナ、ギリシャ、イタリア、ドイツ)で5年間プレイし、NBAに復帰したタッカー。
今ではケビン・デュラントに対するディフェンスを任されるなど、素晴らしいプレイヤーに成長した。
その存在感をこれからもまざまざと見せつけ、チームに貢献することだろう。
なお、今季のタッカーはレギュラーシーズン82試合に出場し、平均34.2分のプレイで7.3得点、5.8リバウンド、1.2アシスト、1.6スティール(キャリアハイ)、FG成功率39.6%、3P成功率37.7%を記録。
プレイオフでは9試合に出場し、平均37.2分のプレイで10.8得点、7.6リバウンド、1.8アシスト、1.6スティール、FG成功率42.3%、3P成功率43.5%を記録している。
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