NBAコミッショナーのアダム・シルバー「テリー・ロジアーはまだ何の罪にも問われていない」

マイアミ・ヒートのテリー・ロジアーはスポーツベッティングに不正に参加したとし、現地23日にFBIに逮捕された。
これを受け、ロジアーに停職処分が科されたわけだが、NBAは最初に問題が報じられた約2年前にも調査したが、証拠不十分によりロジアーに処分を科さなかった。
NBAコミッショナーのアダム・シルバーは現地24日、ロジアーの逮捕について質問されると、以下のように答えたという。hoopsrumors.comが伝えている。
(逮捕を)聞いた時はすごく動揺した。
リーグとファンにとって最も大切なのは、競技が公正であることだ。
だから、胃が痛くなった。
すごく動揺した。
合法のブックメーカーを通して賭けが行われ、2023年3月の特定の試合で異常な動きが検知された。
規制当局とブックメーカーからその報告があった。
我々もその状況を調査し、透明性を持って対応した。
その結果、確かに異常な賭け行為を確認することができた。
だが、率直に言って、我々は不正行為を見つけることができなかった。
当時テリーは協力的で、リーグ事務局に携帯電話を提出し、事情聴取にも応じてくれた。
異常な動きは検知されたものの、最終的に証拠不十分という結論に至った。
その後、我々は法執行当局と連携した。
彼らが記者会見で述べたように、リーグはずっと彼らに協力している。
これはもう2年近く前の話だ。
連邦政府には召喚権がある。
彼らは投獄する可能性をちらつかせたり、リーグ事務局にはできないあらゆる手段を取ることができる。
だからこそ、我々は彼らと協力してきた。
そして昨日、起訴が発表された。
公平を期すために言うと、あれから2年半経ったにも関わらず、テリーは何の有罪判決も受けていない。
もちろん状況は良くないが、彼は休職処分を受けた。
人々の権利を守ることと調査を行うことの間でバランスを取らなければならない。
先ほども言ったように、我々は政府に協力している。
彼らにはリーグ事務局にはない強力な権限がある。
FBIは他にも問題がある可能性があるとし、広範囲な調査を現在も続けている。
一方、NBAはスポーツベッティングを提供している企業と話し合い、ベットの種類を縮小する可能性があると報じられている。


