ロサンゼルス・クリッパーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏が人種差別的な発言をしたということで物議を醸している。

流出したテープの中に、マジック・ジョンソンに対する人種差別的発言があったとし、現在NBAが調査中だ。

スターリング氏によると、問題となっているテープはスターリング家の資産180万ドル（約1億8000万円）以上を使い込み、現在訴えられている女性が流出させたという。

スターリング氏本人は、テープの内容は自身の考えを示しているものではないと話しているようだが、発言自体は実際にあったようだ。

今回の問題に対し、クリッパーズは、「彼（スターリング氏）は神経質になっている。このテープによって傷付けてしまった方々に謝罪している」との声明を発表した。

テープの内容だが、次の発言が問題となっている。

「黒人と一緒にブロードキャストの仕事をするのはうんざりする。やらなきゃいけないの？」

「彼（マジック・ジョンソン）の写真をInstagramsに掲載しないでくれ。俺の試合にも来ないでほしい」

なお、テープを提供した女性についてだが、女性がジョンソン氏と会った際に二人で写真を撮影。

その写真を彼女が自身のInstagramsアカウントに掲載したことで、スターリング氏と口論になったという。

彼女はスターリング氏のガールフレンドでもあったため、スターリング氏が激しく嫉妬したとも考えられる。

一方、ジョンソンは自身のTwitterで次のようにコメントした。

「ドナルド・スターリングがオーナーである限り、クリッパーズの試合は二度と見に行かない」

「友人のドック・リバースHCやクリス・ポールのようにアフリカ系アメリカ人のために働いている男たちに申し訳なく思う」

激戦のNBAプレイオフが続くなか、今回の問題は当分尾を引くことになりそうだ。