ケビン・デュラント「新しいディフェンスシステムに調整してるところ」
ビリー・ドノバンHC新体制で臨んでいる今季のオクラホマシティ・サンダーは、ディフェンスの弱体化が目立つ。
開幕7試合を終えた時点でのオフェンスを見てみると、サンダーは100ポゼッションあたり108.9得点を記録。
この数字は昨季王者のゴールデンステイト・ウォリアーズの111.3得点に次ぐリーグ2位の数字だ。
一方、100ポゼッションあたりの平均失点を見ると、サンダーは101.7失点。
これはワースト12位の数字となっているが、タイトル獲得候補にあげられているチームとしては物足りない数字と言えるだろう。
この点について、デュラントは「新しいディフェンスシステムに調整しているところ」と分析。デュラントのコメントをESPNが伝えている。
「これまでとは違うディフェンスなんだ。(ディフェンスシステムの)計画は素晴らしいよ。我々にとってパーフェクトなディフェンスシステム。機能するまで続けないとね」
そう話すデュラントだが、サンダーディフェンスについて、とあるスカウトはこう話したという。
「昨季との違いがあまり分からない。チームにはディフェンダーとして知られる選手が何人かいる。他の選手たちはスコアリングを狙ってる。私には違いが分からない」
「ガード陣はプレッシングして、スクリーンではファイトオーバーしてる。だけど、チームとして見てみると、ディフェンスにおいて彼らは同じページに立ってないよね。ビッグマンは戻りが遅い。あまりに遅い。十分なインパクトをもたらすことができてない。だから他のチームのガード陣にスコアリングされるし、やりたいようにやらせてしまう。『スコアリングしたらスコアリングされる』みたいなことだね」
「みんな(エネス・)カンター(のディフェンス)について議論する。確かに彼はバッド・ディフェンシブプレイヤーだよ。だけど、バスケットボールはチームスポーツ。みんなでやらなきゃいけない。彼のせいだけじゃない。みんなで努力しないといけないんだ」
タイトルを獲得するためにも、ディフェンスの改善は必須。
少なくともオールスターブレイク前までにはディフェンスの課題をクリアにし、万全な状態でプレイオフへ進みたいところだ。
なお、日本時間11月9日までのスケジュールを消化した時点で、各チームの100ポゼッションあたりにおける平均得失点は以下のようになっている。
チーム | 消化試合数 | 勝敗数 | 平均得点 | 平均失点 |
---|---|---|---|---|
GSW | 7 | 7-0 | 111.3 | 92.3 |
OKC | 7 | 4-3 | 108.9 | 101.7 |
LAC | 6 | 4-2 | 105.4 | 99.3 |
CHA | 6 | 2-4 | 104.6 | 103.3 |
POR | 7 | 4-3 | 104.5 | 101.6 |
CLE | 7 | 6-1 | 104.5 | 96.1 |
ATL | 8 | 7-1 | 104.4 | 98.2 |
MIL | 7 | 4-3 | 102.2 | 104.7 |
SAS | 6 | 4-2 | 101.9 | 93.8 |
MIA | 7 | 4-3 | 101.7 | 93.8 |
NYK | 7 | 3-4 | 100.6 | 99.9 |
DET | 6 | 5-1 | 100.0 | 94.6 |
SAC | 7 | 1-6 | 99.9 | 106.6 |
HOU | 7 | 4-3 | 99.6 | 106.0 |
DAL | 6 | 3-3 | 99.5 | 99.2 |
TOR | 7 | 5-2 | 99.2 | 96.7 |
UTA | 6 | 4-2 | 99.1 | 90.3 |
LAL | 6 | 1-5 | 99.0 | 108.4 |
NOP | 6 | 0-6 | 98.7 | 111.9 |
ORL | 7 | 3.4 | 98.7 | 98.3 |
WAS | 6 | 3-3 | 98.3 | 102.3 |
BOS | 5 | 2-3 | 98.3 | 95.2 |
CHI | 7 | 4-3 | 97.0 | 98.8 |
IND | 7 | 3-4 | 96.9 | 100.0 |
DEN | 6 | 2-4 | 96.8 | 103.1 |
PHX | 7 | 3-4 | 96.7 | 100.9 |
MIN | 5 | 3-2 | 96.1 | 93.1 |
PHI | 6 | 0-6 | 95.0 | 105.8 |
MEM | 7 | 3-4 | 94.1 | 106.0 |
BKN | 7 | 0-7 | 93.7 | 106.1 |
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