ジョエル・エンビードがチームUSAを選んだ理由を明かす「フランスとカメルーンの関係はあまり良くない」
フィラデルフィア・セブンティシクサーズのNBAオールスタービッグマン、ジョエル・エンビードは、母国カメルーン、親族が多く暮らすフランス、現在生活しているアメリカの中から代表チームを選ぶことができた。
今年のオリンピックがフランス開催ということもあり、エンビードはフランス代表を選ぶと思われていたものの、NBAを代表するスーパースターたちが集うチームUSAを選択。
エンビードは当時、アメリカで暮らす息子のことを考えてチームUSAでプレイすることを決断したというが、フランスを選ばなかったのは政治的な理由もあったのかもしれない。
エンビードは先日、フランス代表入りしなかった理由について質問されると、次のように答えたという。basketnews.comが伝えている。
(フランスに)決断を急かされたと感じていた。
僕はできるだけ時間をかけて決断したかった。
フランスに決断の時期の期限を設けられたことは助けにならなかった。
ツイッターで期限を決められたことを知ったが、僕は「どこから来た話だ?」という感じさ。
アメリカには「好きなだけ時間をかけてくれ。急ぐ必要はない。我々は君に加わってほしいと思っているが、違う決断を下しても構わない」と言われた。
他の人からプレッシャーをかけられると、「決断しなければならない」という気持ちになるんだ。
ただ、常に分かっていたひとつは、カメルーンが第一候補だったということだ。
もし彼らが予選を突破していたら、億は母国のためにプレイしただろう。
なぜなら、それが僕の夢だったからね。
現状についてフランスの大統領と話をする機会があった。
僕は彼にこう伝えたんだ。
「僕をすごく悩ませているひとつは、フランスとカメルーン、そしてアフリカ全体との関係だ」とね。
今もいろんなことが起こっている。
基本的にフランス人を締め出そうという動きがたくさんある。
なぜなら、彼らは長年にわたって抑圧されていたからね。
僕の家族はカメルーンにいる。
彼らにそのようなことは経験させたくない。
彼らの安全を願っている。
フランスとカメルーン、フランスとアフリカ全体の関係は良くない。
(マクロン大統領とは)良い話ができた。
最初に電話があったのだが、僕は知らない電話番号には出ない。
それからメールが届いたから、誰からの電話か分かった。
良い会話ができたと思うし、素晴らしかったよ。
エンビードはパリオリンピックで現地の人々からブーイングされる可能性が高い。
果たしてエンビードはフランスの人々からのブーイングにどう反応するのだろうか?