ケンドリック・ナンが明かすヨーロッパとNBAの違いとは?「ヨーロッパのほうがオープンシュートは難しい」
元NBA選手のケンドリック・ナンは、ギリシャの強豪パナシナイコスの一員としてプレイしている。
ヨーロッパとNBAのバスケットボールにはコートの規格やルールに違いがあるため、ヨーロッパに渡る元NBA選手たちはまずそれに適応しなければならないだろう。
ナンによると、NBAのコートの規格はヨーロッパより広いため、NBAのほうがオープンでシュートを撃てるチャンスが多いという。ナンのコメントをbasketnews.comが伝えている。
NBAではトランジションでシュートを撃つのが少し簡単だ。
なぜなら、NBAのペースは速いし、コートが広いからね。
必ずしもヘルプが来るわけではない。
ここヨーロッパはコートが狭く、ディフェンスの3秒ルールもないから、簡単にヘルプできる。
ヨーロッパのほうがオープンになるのは難しいんじゃないかな。
パスからキックアウト、ドローからキックアプト、ここではそういったプレイがほとんどない。
ディフェンダーはすぐに3ポイントラインまで行くことができるんだ。
ナンによると、NBAでは数人のコーチやスタッフが常に練習をサポートしてくれるものの、ヨーロッパではそうはいかないという。
ヨーロッパに来る時は調整しなければならない。
ここに来たばかりの時は少し遠慮していた。
練習の時にリバウンドしてくれるマネージャーが数人いるわけではない。
だから、コーチに「リバウンドを手伝ってくれないか?」と頼まなければならないんだ。
今は基本的にリバウンドも自分でしている。
だから、シュートの精度をもう少し高めないとね(笑)
シュートを撃ったら自分でリバウンドしなければならないんだ。
ナンの契約にはNBA復帰条項が含まれていたが、期限までにNBAチームからオファーが届くことはなかった。
そのため、ナンは2026年の夏までパナシナイコスの一員としてプレイすることになった。
昨季オールユーロリーグファーストチームとオールギリシャリーグファーストチームに選出され、チームをユーロリーグとギリシャリーグのチャンピオンに導いたナンは、来季もチームを牽引するパフォーマンスを見せることだろう。
なお、ナンの昨季ギリシャリーグとユーロリーグのスタッツは以下の通りとなっている。
– | ギリシャリーグ | ユーリリーグ |
---|---|---|
G | 17 | 28 |
MP | 21.8 | 26.9 |
PTS | 12.4 | 15.4 |
TRB | 2.5 | 2.5 |
AST | 3.8 | 3.1 |
STL | 0.6 | 0.9 |
BLK | 0.2 | 0.1 |
TO | 2.4 | 3.1 |
FG% | 54.1% | 43.5% |
3P% | 50.9% | 38.5% |
FT% | 100% | 98.2% |