マイケル・ジョーダンとコービー・ブライアントの本当の出会い
ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアントは、これまで自信を失ったことがない。
“ブラックマンバ”の愛称で親しまれているブライアントを非難するのは容易なことではないだろう。
なぜなら、彼は5つのNBAチャンピオンシップリング、15度のNBAオールスター出場、そしてMVPの受賞など数々の賞を総なめにしてきたからだ。
だが、これほどの成績を残しているにもかかわらず、ブライアントはバスケットボールの“神様”ことマイケル・ジョーダンには及ばないと評価されている。
それでもブライアントはNBAを代表するスーパースターだ。
ブライアントがジョーダンをリスペクトし、プレイスタイルを真似ていることは有名だが、二人のスーパースターの出会いについてフィル・ジャクソン氏が明かしてくれた。
ジョーダンとブライアント、二人のスーパースターの本当の出会いは、ジョーダンが2度目の引退を決意した後だという。
当時レイカーズの指揮を執っていたジャクソン氏は、かつてシカゴ・ブルズで共に戦ったジョーダンにブライアントを激励するよう頼んだ。
「試合が終わったら、チェアマンの部屋に来てくれないか。少しだけで良いからコービーと話をしてもらいたいんだ」
この時、ブライアントを中心としたレイカーズはオフェンスの方向を見失っていた。
ブライアントが待っていたチェアマンの部屋にジョーダンを招き入れた際、ジョーダンに対してブライアントは次のように言い放つ。
「俺は1on1でお前のケツを蹴ることができるよ」
ジョーダンを挑発したかに思えたこの言葉から、NBA史上最も偉大な二人のプレイヤーの関係が始まったという。
まさにブライアントの唯我独尊の性格を表しているエピソードだ。
おそらく、ブライアントはジョーダンの記録を越えられないままNBAの舞台を去るだろう。
だが、NBAの歴史に名を残す選手であることを疑う余地はない。
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