ポール・ジョージがクリッパーズとの契約交渉を明かす「最初のオファーは失礼だった」
NBAオールスターフォワードのポール・ジョージは先日、サイン&トレードでフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ移籍した。
ジョージとロサンゼルス・クリッパーズは昨年10月から延長契約の交渉をスタートしたものの、最後まで話がまとまることはなかった。
その理由は、ジョージがクリッパーズから軽視されていると感じたからだったのかもしれない。
ジョージはポッドキャストの中でクリッパーズとの契約交渉を振り返り、次のように明かしたという。basketnews.comが伝えている。
ロサンゼルスを離れたくなかった。
ロサンゼルスはホームだ。
ロサンゼルスでキャリアを終えたかった。
ロサンゼルスで優勝するためにできる限りハードに働きたかった。
それが僕の目標であり、ロサンゼルスにコミットしていた。
最初のオファーは少し失礼だと思った。
最初のオファーは2年6000万ドルくらいだった。
僕は「クレイジーだ!その契約は結ばない」という感じさ。
交渉は続き、彼らは少しずつ金額を上げてきた。
(1年あたり)4400万ドルから4500万ドルくらいになった。
ただ、4000万ドル台になるまで2~3ヶ月かかった。
僕は「その金額でも契約しない」という感じだった。
それからカワイ(・レナード)との契約の話を耳にした。
だから、僕は「カワイと同じだけ僕にもくれ。君たちは僕たちに同じ価値があると思っているよね。僕たちは一緒にここに来た。一緒にキャリアを終えたい。カワイと同じ契約を受け入れる」と話した。
カワイは減給を受け入れた。
僕は「カワイが減給を受け入れるなら、僕がカワイ以上に言うことはない」と思っていた。
カワイ以上にもらうことは重要ではなかった。
僕は「彼と同じだけくれ」と伝えたが、彼らはそうしたくなかったんだ。
僕は健康な状態でシーズンを終えた。
74試合に出場し、効率的なシーズンを送った。
そして契約交渉を再開したところ、彼らは3年1億5000万ドルに引き上げてきた。
カワイのサラリーとほぼ同じだ。
ただ、僕は「昨年夏に解決できなかったことがここまで引き伸ばされてしまって残念だ」と思っていた。
3年1億5000万ドルになり、僕は「これで交渉できる」という感じだった。
ただ、金の問題ではなかった。
シーズンが終わって交渉を再開した時、僕は3年1億5000万ドルにトレード拒否権を含めるよう求めた。
彼らは交渉の時、「君には長くここにいてほしい。クリッパーとして引退してほしい。残りのキャリアをクリッパーとして過ごしてほしい」と言っていた。
だから、僕は「クールだ。3年1億5000万ドルにトレード拒否権を含めてくれ」と伝えたんだ。
それだとサラリーを妥協することになるが、少なくともここに長くいることは保証される。
僕はコミットしている。
だが、彼らはトレード拒否権を含めたがらなかった。
彼らがそうくるなら、僕は4年2億1200万ドルを要求するしかない。
少なくとも望む金を手にできるし、もしトレードされるならトレードされるだけだ。
それならこの契約を受け入れるし、どこに送ってもらっても構わない。
彼らはそれを望まなかった。
交渉を通して彼らが譲ることはなかった。
僕も譲るつもりはなかった。
僕は彼らに「君は我々の未来の一員だ」と思わせるようなプレイをした。
実際にそうしたと思う。
確かに優勝することはできなかったが、優勝するには運も必要だ。
チームとして健康を維持することができなかった。
僕は望む金を手にするだけの仕事をしたと感じていた。
交渉は膠着状態になった。
行き詰まった。
そして最終的に船が出航したということだ。
最初のオファーがずっと心に引っかかっていた。
その点は絶対に見過ごすことができない。
それが僕が感じたことだ。
その結果、ジョージはシクサーズと4年2億1200万ドルの長期大型契約を勝ち取ることに成功した。
ジョージはホームチームのクリッパーズでNBAキャリアを終えることができなかった、シクサーズの一員としてNBAタイトル獲得に向けて全力を尽くすことだろう。