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南スーダン代表のウェニエン・ゲイブリル「僕たちの国には屋内のバスケットボールコートがない」

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南スーダン代表のウェニエン・ゲイブリル「僕たちの国には屋内のバスケットボールコートがない」

パリオリンピックに出場する南スーダン代表は、先日行われたエキシビジョンマッチでNBAスターたちを擁するチームUSA相手にアップセット寸前までいった。

NBAを代表するスーパースターのレブロン・ジェイムスやステフィン・カリー、ジョエル・エンビードなどを擁するチームUSAを相手に、南スーダン代表があれほど善戦すると思っていた者は少ないだろう。

一方、南スーダン代表の選手たちにとっては、彼らのポテンシャルを知らしめる良い機会になったようだ。

元NBA選手のウェニエン・ゲイブリルはチームUSAに惜敗した後、次のようにコメントしたという。fadeawayworld.netが伝えている。

母国を代表できることを嬉しく思っている。

世界の多くの人々が南スーダンのことを知らなかった。

今日は誇りを持って国を代表することができた。

僕たちは善戦し、僕たちのポテンシャルを彼らに示したんだ。

僕たちの名前と国に敬意を払ってもらえるようになるために努力している。

僕たちの国には屋内のバスケットボールコートがない。

そういた施設はない。

僕たちは難民の集まりであり、1年のうち数週間だけ集まり、最善を尽くし、最高の選手たちと戦っている。

僕たちにとってはバスケットボールよりはるかに大きな意味を持つことだ。

僕たちでも戦えることを人々に示し、アフリカのバスケットボールに未来があることを知らしめたい。

次の世代が育つのは時間の問題だ。

僕はアメリカで育った。

僕たちの多くはオーストラリアで育ち、中にはカナダで育ったメンバーもいる。

いろんな機会があったからこそ、僕たちはこのレベルで戦うことができるようになったんだ。

(南スーダンの)村には背が高い子どもたちがいる。

彼らを訪問するために南スーダンに帰国した時のことを覚えている。

彼らには機会がなかった。

7フィートの人々が牛の世話をしている。

つまり、バスケットボールをプレイする機会がないんだ。

中には食べていくために魚を釣らなければならない人もいる。

牛の世話をしなければならない人もいる。

生きていくためにいろんなことをやらなければならない。

今日は僕たちを団結させるものだったと思う。

僕たちの国は戦争で荒廃しているからね。

僕たちはたくさんの困難を乗り越えてきた。

多くの血が流れるのを毎年見てきた。

部族主義をやめ、互いを違うものとして見るのをやめ、ひとつになるチャンスだ。

南スーダンは人口わずか1100万人の小さな国なんだ。

今日は全員が一丸となることができた。

これからも団結するようにいろんなことを築き続け、国を築き続けたい。

南スーダン出身であることを誇りに思える日が来ることを願っている。

2011年に独立した南スーダンでは、2013年から2020年にかけて内戦などで数十万人が死亡したという。

南スーダン代表の選手たちは、いろんな思いを持ってパリオリンピックに臨むことだろう。

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