この時期になると、コーチや選手に関するトレードの噂が多く浮上する。

チームが敗れたとき、誰に責任があったのか論じられるのもこの時期だ。

オクラホマシティ・サンダーはサンアントニオ・スパーズとのシリーズでリードを許し、苦境に立たされている。

もちろん逆転する可能性もあるわけだが、経験豊富なベテランチームを相手に逆転することは容易ではない。

そして今、サンダーのラッセル・ウェストブルックに批判が集まり始めている。

オープンな選手にボールを供給できず、またゲームの流れを理解していないかのようなドライブは、サンダーにとって致命傷となることもあるだろう。

ウェストブルックがクレバーなプレイをしていれば、これまでのシリーズを容易に制することができたかもしれない。

ウェストブルックが膝の負傷で離脱している間、サンダーはウェストブルック抜きで19勝6敗という成績を残している。

レジー・ジャクソンの成長もあったが、ウェストブルック復帰後はボールムーブが止まり、サンダーは3連敗。

ジャクソンがベンチ出場となった直後の8試合では5敗を喫しているのだ。

その事実だけを見れば、この夏にウェストブルックをトレードで放出し、ケビン・デュラントの新たな相棒を獲得したほうが良いようにも思える。

もしこのシリーズでサンダーが逆転勝利を収め、NBAタイトルを獲得できたなら、ウェストブルックへの批判は突如として消え去るだろう。

まさにウェストブルックにとって正念場と言っても良いのかもしれない。