スティーブ・カーHCがファンに懇願「一線は越えないでほしい」

ゴールデンステイト・ウォリアーズは現地26日、ヒューストン・ロケッツとのNBAプレイオフ・ファーストラウンド第3戦を迎える。
シリーズ第2戦でアメン・トンプソンがジミー・バトラーを怪我させたことにより、ウォリアーズファンはトンプソンに汚い言葉を浴びせる可能性がある。
一方、ロケッツファンは「ドレイモンド・グリーンがトンプソンを押した」と反論しており、ファンの間の感情が激化。
ウォリアーズを指揮するスティーブ・カーHCは、ファンのさらなる衝突を懸念しているようだ。
カーHCはロケッツとのシリーズ第3戦を迎えるにあたり、ファンに向けて次のようにコメントしたという。clutchpoints.comが伝えている。
ソーシャルメディアで何が起こっているかは、僕は知らない。
だが、デトロイトでの試合を見ると、ファンは「ファッ●ユー、(ジェイレン・)ブランソン」とチャントしていた。
ヒューストンで起こったドレイモンドの件もそうだが、明らかに一線を越えていると思う。
選手に向かって叫んだり、いろんなことを言うのは構わない。
だが、2万人のファンが一斉に「ファッ●ユー」と叫んでいるのを見ると、本当に心配になる。
会場に足を運び、チームの勝利を願うのだから、感情的になってしまうのは理解できる。
だが、リーグは選手たちに礼節を求めている。
同じようにファンにも求めるべきじゃないかな。
越えてはならない一線があることは誰もが知っていることだ。
我々はその一線を明らかに越えている。
誰にとっても良くないことだと思う。
人間の感情から来ているのだと思う。
チームに熱狂し、愛することがスポーツの素晴らしさだ。
我々は必死に応援する。
一般的にファンはそれほど騒ぎ立てようとはしない。
もちろんそういう時もあるが、勝敗が関わっていることが感情を引き出していると思う。
それが溢れ出てしまう。
子どもたちがたくさんいるアリーナで、選手やその家族も見ている中で、ファンは皆で声を揃えてチャンとする前にもう一度よく考えるべきだと思う。
異なるチームのファン同士だけでなく、ファンと選手の間にもさまざまな争いが発生している。
果たしてNBAはこのような状況にどう対処するのだろうか?