NBAはブルックリン・ネッツのジェイソン・キッドHCに対し、5万ドル（約510万円）の罰金処分を下した。

事の発端となったのは、日本時間11月29日のロサンゼルス・レイカーズ戦第4Q残8.3秒の場面だ。

レイカーズのジョディ・ミークスにフリースロー1本を決められ、リードを2点に広げられた直後、すでにタイムアウトを使い切っていたネッツはタイショーン・テイラーをベンチへ下げ、代わりにミルザ・テレトビッチを投入。

そこまでは何ら問題なかったのだが、ベンチへ下がろうとするテイラーがキッドHCとぶつかり、キッドHCが手に持っていたソーダがこぼれてしまったのだ。

こぼれたソーダを処理するため、一時試合は中断。

この間、ネッツはアシスタントコーチを中心に戦略を練り、選手に伝えていた。

レイカーズのスティーブ・ブレイクは時間稼ぎであることをいち早く察知し、ネッツの輪の中に入って戦略を盗み聞きするシーンが映像でとらえられている。

その後試合は再開されたが、問題となっているのはキッドHCがベンチに戻るテイラーに対し、「Hit me！（ぶつかれ）」と指示していたのではないかという点だ。

確かに映像を見てみると、キッドHCが「Hit me！」と言っているように見える。

テイラーはこの件について、「何も指示されていない」と話しているが、「なぜソーダを持ってるのかわからなかった」ともコメント。

NBAはこの件を明らかな遅延行為であるとし、キッドHCに対して罰金処分を下した。

キッドHCはこの件について、まだ発言していない。

不調を極めるネッツだが、今回の一件でますますイメージを落としてしまったといえるだろう。