レブロン・ジェイムス「カイリー・アービングはリーグ最高のポイントガードになる」
2年前、オールスター休暇中のヒューストンで、ある選手がこう話した。カイリー・アービングは3年以内に必ずNBAトップのポイントガードになるだろうと。
これはクリス・ポールが話したことだが、今夏スペインで開催されたFIBAバスケットボール・ワールドカップでアービングはアメリカを優勝に牽引し、大会MVPを受賞。
結果的に、アービングが本物であることを証明した形で幕を閉じた。
また、アービングはレブロン・ジェイムスからも絶大な支持を受けている。
ポートランドで開催されたナイキの新シューズ“レブロン12”の発表イベントで、ジェイムスはアービング、そしてジェイムス同様クリーヴランド・キャバリアーズへ移籍したケビン・ラブについて、次のように話した。
「カイリー・アービングはかなり近いうちにリーグNo.1のポイントガードになるはずさ。そしてケビン・ラブがリーグを代表するパワーフォワードとなるのはそう遠くないはずだ」
「パワーフォワードにはティム・ダンカンやダーク・ノビツキー、ラマーカス・オルドリッジ、クリス・ボッシュ、パウ・ガソルといった素晴らしいプレイヤーがいるけど、ラブがポテンシャルを最大限に引き出すことができれば、彼はパワーフォワードとして確固たる地位を掴み取ることができるんだ」
また、「クリーヴランドと、昨季までプレイしていたマイアミ・ヒートのビッグスリーを比較してみてどう思う?」と聞かれたジェイムスは、どちらのビッグスリーが優れているか明言することなく、次のようにコメント。
「“ジェリー・ウエスト、エルジン・ベイラー、ウィルト・チェンバレン”、“ラリー・バード、ケビン・マクヘイル、ロバート・パリッシュ”、“マジック・ジョンソン、ジェイムズ・ウォージー、カリーム・アブドゥル・ジャバー”、“マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、ホーレス・グラント”、“ジョーダン、ピッペン、デニス・ロッドマン”、“ジョーダン、ピッペン、トニー・クーコッチ”。これまでのビッグスリー達は、かつての恐竜のように永遠に語り継がれるだろうね。はるか昔の“ビル・ラッセル、ジョン・ハブリチェック、ボブ・クージー”のように、今までも、そしてこれからもビッグスリーの話題は続いていくんだ」
机上の計算では、キャブスのビッグスリーのほうが優れていると言えるだろう。
だが、それを断言するにはいささか早すぎる。
ジェイムスを筆頭に、ドウェイン・ウェイドとクリス・ボッシュを擁したヒートのビッグスリーは、NBAファイナルに4年連続で進出し、タイトルを2度獲得しているのだから。
ラブとアービングは、まだプレイオフでの経験がない。
新たにヘッドコーチに就任したデイビッド・ブラットは、オフェンスの戦略に優れ、国際舞台でのコーチ経験もあるが、彼もまたNBAで指揮をとるのは初めてなのだ。
それも含め、今後のキャブスには課題が山積みなのは間違いない。
課題のひとつとして挙げられるのが、オフェンスのサード・オプションとしてアービングをどう使うかどうかである。
彼はドリブルワークに優れているだけでなく、素晴らしい感覚を持ったシューターだ。
アービングをサード・オプションとして使うには、チーム全員がキャブスの新たなシステムにアジャストしなければならない。
ジェイムスが言うように、アービングが潜在能力を発揮できれば、来年6月にはクリーヴランドで優勝パレードを催すことができるだろう。
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