NBA選手にエージェントは不要?元エージェントが明かす「近年はつまらなくなった」
ほとんどのNBA選手はより有利な契約を勝ち取るためにエージェントを雇用し、契約交渉を任せている。
近年ではクラッチスポーツCEOのリッチ・ポールが幅を利かせ、NBA界隈で大きな影響力を持つようになったわけだが、NBAレジェンドのマイケル・ジョーダンやパトリック・ユーイングなどスター選手のエージェントとして働いた経験を持つデイビッド・フォークによると、FA交渉は以前と比べるとつまらなくなってしまったという。
フォークは近年のエージェント事情について次のようにコメント。hoopsrumors.comが伝えている。
少しつまらなくなってしまった。
エージェントの仕事の性質上、制限が非常に厳しくなったため、スキルはそれほど求められなくなったんだ。
数字的には、契約が成立する確率は30%しかない。
今日においては、ほとんどの選手にエージェントは必要ではないんじゃないかな。
フォークによると、NBAのキャップや契約のルールにより、エージェントが創造性を発揮して大きな契約を勝ち取ることが難しくなっているという。
もしエージェントが必要ないなら、NBA選手たちは自身で契約交渉することによりエージェントに支払うコストを節約できるだろう。
一方、もし自身で契約交渉するなら、さまざまな規則を知っておかなければならない。
それには膨大な時間を擁すると思われることから、エージェントを雇用して契約交渉の手間と時間を削減し、プライベートやトレーニングに時間を充てるほうが効率的かもしれない。
ただし、将来的にはAIがエージェントに取って代わる可能性も十分あると言えそうだ。
なお、NBA選手のエージェントの収入ランキングトップ10は以下の通りとなっている。
順位 | エージェント | 顧客数 | 収入 |
---|---|---|---|
1 | リッチ・ポール | 31 | 4億9314万8279ドル |
2 | ジェフ・シュワルツ | 31 | 4億6286万6247ドル |
3 | マーク・バーテルスタイン | 37 | 3億6470万1477ドル |
4 | オースティン・ブラウン | 27 | 3億4300万2879ドル |
5 | アーロン・ミンツ | 23 | 2億5693万66ドル |
6 | スティーブ・ヒューマン | 17 | 2億4682万8781ドル |
7 | ビル・ダフィー | 27 | 2億1517万3381ドル |
8 | ジェイソン・グルーション | 15 | 1億8008万1584ドル |
9 | タイ・サリバン | 11 | 1億7595万9390ドル |
10 | サディアス・ファウチャー | 15 | 1億5192万7441ドル |
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