チームUSAとの大一番で39得点のディロン・ブルックスが悪役について語る「コービー・ブライアントがブラックマンバを創り出したようなもの」
カナダ代表の一員としてFIBAバスケットボールワールドカップに出場したディロン・ブルックスは、NBAで活躍する若手選手たちを擁したチームUSAとの3位決定戦で7本の3ポイントを含む39得点と大暴れし、カナダ代表に悲願の銅メダルをもたらした。
NBAでのブルックスは悪役として知られており、ワールドカップでもブルックスにブーイングが飛ぶシーンも見られたが、ブルックスによると、悪役はあくまでイメージ像だという。
ブルックスは悪役にされることについて質問されると、次のようにコメント。eurohoops.netが伝えている。
ただのイメージ像だ。
人々は(イメージ上の)彼を愛し、僕自身も彼を愛するようになった。
コービー(・ブライアント)がブラックマンバを創り出したようなものさ。
それが僕のイメージ像だ。
だが、コート上だけだ。
僕は子どもたち、家族、チームメイトの皆を愛している。
難敵チームUSAとの3位決定戦で支配力あるパフォーマンスを見せたブルックスを、会場のファンはMVPチャントで称賛した。
これを受け、ブルックスはヘイターたちに皮肉を込めてこう語った。
すごく楽しめたよ。
ヘイトが止まらないことは明らかし、ますます大きくなるだろう。
だが、国が僕を支えてくれるし、僕たちは成功した。
すごく良い気分だ。
ヘイトは止まらない。
これからも続く。
twitterで僕を批判してくれた皆、ありがとう。
モチベーションになったよ。
このユニフォームを着ることができてすごく嬉しかった。
予選大会などいくつかの試合には出場しなかったが、このユニフォームを着て、母国を代表できたことがすごく嬉しかった。
ブルックスによると、メンフィス・グリズリーズ時代のチームメイトであるジャレン・ジャクソンJrと対戦することを望んでいたという。
ブルックスはチームUASとの対戦と、体調不良により欠場を余儀なくされたジャクソンJrについて、次のようにコメントした。
セルビアに敗れたのはタフだった。
僕たちはUSAとの対戦を切望していたからね。
だが、ドイツが素晴らしいゲームをしてくれ、願いが叶った。
僕はその時、グループチャットにこう書き込んだんだ。
「僕たちの願いは叶った。準備しよう」とね。
僕としてはジャレン・ジャクソンと対戦したかった。
彼が元気であることを祈っている。
僕はジャレンと対戦するのが大好きなんだ。
メンフィスの繋がりだ。
シーズンを通してこのことを話していた。
僕とジャレンは、彼がルーキーの頃からの付き合いなんだ。
ブルックスは昨季NBAプレイオフで精彩を欠き、NBAファンから激しく批判された。
その後しばらく大人しかったものの、ワールドカップはまさに悪役ブルックス復活の機会になったと言えるだろう。
自信を取り戻したブルックスはヒューストン・ロケッツでも悪役を担い、批判や嘲笑をモチベーションに変えていくに違いない。
なお、ブルックスのワールドカップ決勝トーナメントと3位決定戦のスタッツは以下の通りとなっている。
– | SLO戦 | SRB戦 | USA戦 |
---|---|---|---|
MP | 28 | 26 | 42 |
PTS | 14 | 16 | 39 |
TRB | 3 | 3 | 4 |
AST | 3 | 1 | 5 |
STL | 1 | 1 | 1 |
BLK | 0 | 0 | 2 |
TO | 2 | 2 | 1 |
FG% | 71.4% (5/7) | 41.7% (5/12) | 66.7% (12/28) |
3P% | 60.0% (3/5) | 37.5% (3/8) | 87.5% (7/8) |
FT% | 50.0% (1/2) | 100% (3/3) | 80.0% (8/10) |
+/- | +8 | -8 | +9 |