NBAがオフェンスとディフェンスのバランスをとるためのルール変更を検討へ
NBAがハンドチェックのルールを変更して以降、チームの平均得点は確実にアップしている。
ハンドチェックが認められていた2003-04シーズンのチームの平均得点は93.4点。
だが、ハンドチェックのルールを変更して以降は上昇し続け、今季は1969-70シーズン以来最高となる平均115.4点を記録しているという。
NBAのルールは「オフェンス側に有利」とされており、それが平均得点のアップにつながっている要因のひとつと見られているが、NBAはオフェンスとディフェンスのバランスを改善しようとしているのかもしれない。
NBAのバスケットボールオペレーション部門エグゼクティブバイスプレジデントを務めるジョー・デュマースによると、NBAはオフェンスとディフェンスのバランス問題を認識しており、バランスをとるためにルールを変更する必要があるか否か検討を開始したという。
デュマースはこの件について次のようにコメント。hoopsrumors.comが伝えている。
我々はその件をモニターしている。
我々は今、正しい方向に進んでいるかどうかを確認するために、その件について取り組んでいる。
まだ何かしらのアクションを起こす段階まで至っていない。
「OK、我々には問題がある」と言えるようにするために、今はデータと大量の映像を確認し、大量のリールをまとめているところだ。
逸話だけでルールを変更するべきではないからね。
アダム・シルバーがNBAコミッショナーに就任した当時、リーグの100ポゼッションあたりの平均得点は105点以下だった。
だが、現在は100ポゼッションあたり平均115点に上昇しているという。
NBAゲームがより成熟したことも大きな要因だろうが、シルバーは先日、「チームのディフェンス力が低下している」という声に賛同せず、次のように語っていた。
地球上で最も熟練したアスリートたちを止めるのがますます難しくなっている。
ディフェンスにどれくらいの接触を許容するかという点において、微調整が必要かもしれないね。
中には「我々の選手は受けるべきコールを得ていない」と不満を言っている人々がいる。
良いニュースは、ゲームがこれまで以上に良くなっているということだ。
これらの問題については対処できる。
ルールを大きく変更した場合、NBAゲームの形が変わってしまう恐れがある。
そのため、もしルールを変更するなら微調整にとどまると予想されるが、NBAの今後の動きに注目したいところだ。