“ホワイト・マジック” トニー・クーコッチ
シカゴ・ブルズが最後にスリーピートを果たした時代は、マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマンの3選手が象徴的存在として語られている。
しかし、忘れてはならないのが、トニー・クーコッチだ。
208cmという体格ながらも、柔らかなシュートタッチと卓越したパス技術を有していたクーコッチは、ユーロリーグで活躍。
1990年の世界選手権ではMVPに選ばれるなど、輝かしい実績を引っさげてNBA1993-94シーズンからシカゴ・ブルズでプレイ。
当時のブルズは最初のスリーピートを達成した直後であり、ちょうどジョーダンが一度目のNBA引退を発表したあとだった。
クーコッチは決してスピードがあったわけではないが、ヨーロッパ選手独特の柔らかなプレイ、そして恵まれた体格で時にはポストプレイで得点を重ねた。
ブルズの主力として活躍していたものの、NBA1995-96シーズンにはジョーダンの復帰、さらにはデニス・ロッドマンを獲得したことにより、シックスマンとして起用されるようになる。
しかし、クーコッチはベンチ選手とは思えない活躍ぶりでシックスマン・オブ・ザ・イヤーを受賞。
ブルズ2度目となるスリーピートに大きく貢献したプレイヤーだといえるだろう。
ジョーダン、ピッペン、ロッドマンがブルズを去ったあと、クーコッチはスタメンとしてチームを牽引するものの、1999-2000にはフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、2000-01シーズンにはアトランタ・ホークスで主力選手としてプレイ。
2002-03シーズンにはミルウォーキー・バックスに移籍したものの、全盛期のような活躍をみせることができず、2006年にNBA引退を表明した。
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