“ブロックキング” マヌート・ボル
身長2mクラスの大男がひしめくNBAだが、かつてその中でも一回り大きな体格を武器にした選手がいた。
それが、マヌート・ボルだ。
南スーダン出身のボルの身長は、なんと231cm。
1985-86シーズンにワシントン・ブレッツ(現ワシントン・ウィザーズ)の一員としてNBAデビューを果たしたボルは長身を活かし、ブロックを連発。
NBA屈指のディフェンダーとして活躍する。
だが、オフェンスはお世辞にも長けているとはいえなかった。
時折3Pを決めるものの、フィジカルが弱いために当たり負けしてしまう。
ボールを持ったら何故かドリブルをつかず、股の間を通すボールハンドリングを見せていたのが印象的だ。
ボルがブロック能力に長けていたのは数字にも表れている。
NBAキャリア通算で1599得点を記録するも、ブロックショット数は通算得点を大きく上回る2086本をマーク。
さらに、出場時間1分で平均1.76ブロックという数字も叩き出した。
残念ながらNBAで目覚しい活躍をみせられなかったボルは、1994-1995シーズン途中で負った怪我がきっかけとなり、NBA引退を表明。
NBA引退後はスーダン難民を救うべくさまざまなチャリティ活動を行っていたが、2010年に病気で他界した。
ちなみに、シカゴ・ブルズで活躍しているルオル・デンは、ボルがエジプトでバスケットボール教室を経営していたときの教え子だ。
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