クリーブランド・キャバリアーズにトレードで移籍したルオル・デンは、シカゴ・ブルズ時代にトム・ティボドーHCからプロ意識を教えられた。

勝利を追求する姿勢を学んだというデンだが、キャブスは全く正反対だという。

若手選手が多い中、デンにはまとめ役も期待されている。

だが、デンが目の当たりにした光景は明らかに異質だった。

キャブスに移籍後、選手が練習を投げ出す様子や、ハーフタイムのロッカールームでユニフォームを脱ぎ、「もうプレイしない」と口にする選手を見たという。

先週、ディオン・ウェイターズはチーム練習をドロップアウトしたが、その行為に対して特にお咎めもなく、日本時間2日のニューヨーク・ニックス戦では何事もなかったかのように、いつもと変わらない出場時間が与えられた。

マイク・ブラウンHCは優秀なNBAヘッドコーチかもしれない。

だが、選手をまとめ、成長させるという意味では力量が足りないと言わざるを得ないだろう。

ウェイターズはまだ若く、未熟だ。

それゆえにチームメイトと揉め事を起こしてしまった。

キャブスはウェイターズの言動に疑問を感じ、トレードも検討しているという。

一方、エースのカイリー・アービングの言動はチームメイトをイラつかせていると報じられるも、キャブスは今季終了後にマックス契約を提示すると報じられている。

だが、まずはブラウンHCの手腕を疑うべきではないだろうか？

思い出してほしい。

レブロン・ジェイムスを手放したのもブラウンHCであり、昨季レイカーズをまとめることができなかったのもブラウンHCだということを。

これでは、「部下の過失は俺に関係ない。部下の責任は上司にない」と言っているようなものだ。

この殺伐とした環境に、プロ意識の高いデンは嫌気がさしていることだろう。

だが、幸いなことに今季終了後、デンは無制限のフリーエージェントとなる。

デンが“飼い殺し”状態にならないことを願いたい。