元NBA選手JJ・レディックがメダル獲得を逃したチームUSAを擁護「このレベルでの金メダル獲得は簡単ではない」
NBAオールスターのアンソニー・エドワーズをはじめ、若手有望株を揃えたチームUSAは、FIBAバスケットボールワールドカップで金メダルを獲得することを使命としていた。
だが、準決勝でドイツ代表に敗れると、3位決定戦でカナダに敗れ、前回大会に続きメダル獲得を逃してしまった。
2010年と2014年のワールドカップで金メダルを獲得したチームUSAがその後2大会連続でメダル獲得を逃したことは、NBAと世界のバスケットボールの差が縮まっていることを象徴していると言えるだろう。
常に金メダル獲得を期待されているチームUSAには批判も多い。
だが、元NBA選手のJJ・レディックによると、国際大会を勝ち抜くのはNBA選手をもってしても簡単ではないという。レディックのコメントをclutchpoints.comが伝えている。
メダルのために戦うこと、国のためにFIBAワールドカップで優勝することは、決して簡単ではない。
2008年(北京オリンピック)が簡単だったかドウェイン・ウェイドに聞いてみてくれ。
2012年(ロンドンオリンピック)が簡単だったかクリス・ポールに聞いてみてくれ。
2021年(東京オリンピック)が簡単だったかデビン・ブッカーに聞いてみてくれ。
このレベルで金メダルを勝ち取るのは簡単ではない。
議論そのものを見直す時が来ているんじゃないかな。
今回のワールドカップで批判されているひとりが、大会を通して十分なパフォーマンスを発揮できなかったブランドン・イングラムだ。
ワールドカップ期間中は、「ブランドン・イングラムの実力が暴かれた」などといった議論もあったというが、レディックによると、FIBAとNBAを比較して議論することはナンセンスだという。
FIBAとNBAの議論をやめなければならない。
「彼は暴かれた」とか、そういったのはもういい。
FIBAで暴かれたとしても、ブランドン・イングラムがオールNBA選手ではないことを意味するわけではない。
長年にわたってほとんど変わらないロスターでプレイしている他の代表チームと比べると、チームUSAは即席感が否めない。
海外のレベルが上がれば上がるほど、即席のチームで勝つのは難しくなる。
しかし、レディックやUSAバスケットボールがどう主張しようと、全員が世界最高峰のバスケットボールリーグのNBAでプレイしているチームUSAには常に金メダル獲得が求められるだろう。
USAバスケットボールはFIBAワールドカップを「未来に向けた礎を築く」大会として見ているというが、果たして2大会連続でメダル獲得を逃したことをどう受け止めているのだろうか?