ラプターズがニックスにより起こされた訴訟の取り下げを要求
NBAプレイオフ復帰を目指すトロント・ラプターズは、ヘッドコーチにダルコ・ラヤコビッチを起用した他、イケチュク・アゾタム、ロア・ルイスをスタッフに採用した。
彼らは昨季、ニューヨーク・ニックスの一員として働いていた。
だが、アゾタムがニックスの機密情報をラプターズとシェアしたとし、ニックスはアゾタム、ラヤコビッチ、ルイスを含む数名を対象に訴訟を起こした。
しかし、ラプターズがニックスに対し、訴訟の取り下げを要求した模様。
hoopsrumors.comによると、ラプターズはニックスによる訴訟について、「虚偽であり、誇張されている」、「データは機密ではなく、一般に入手可能なもの」とし、訴訟の取り下げを求める書類を提出したという。
ラプターズはNBAの規約に基づき、この問題は裁判ではなく、NBAコミッショナーのアダム・シルバーが処理すべきと主張しているとされている。
一方、ニックスは「NBAには刑事問題に対する独占的権限がない」とし、ラプターズの主張に反論。
NBAはというと、NBAの法務顧問を務めるリッチ・ブキャナンは、「NBAが処理すべきか裁判所が処理すべきかについては、裁判官の決定に従う」としている。
プロスポーツにおいて前代未聞のこの問題は、果たしてどのような決着を見るのだろうか?
なお、ニックスは「アゾタムがラプターズからスカウトされ始めた後、プレイ頻度データ、選手の傾向やプレイコールのデータ、映像のスカウティングファイル、対戦相手のリサーチデータなど数千の機密ファイルをラプターズに送った。3358の映像ファイルを違法にシェアし、ラプターズはファイルに2000回以上アクセスした。ファイルはアゾタムが管理していたグーグルのメールアカウントからアクセスされた」と主張している。