フェニックス・サンズのオーナーを務めていたロバート・サーバーは今から2年前、サンズの従業員に対して人種差別や女性蔑視の発言をしたことにより、NBAから1年間の停職処分と1000万ドルの罰金処分を命じられた。

サーバーはその後、サンズとフェニックス・マーキュリーをマット・イシュビアに売却。

だが、サーバー時代の問題は今も続いているのかもしれない。

ESPNによると、サンズの元従業員であるアンドレ・トリシャンがサンズの組織に対し、「人事部と経営陣に報告したにも関わらず、人種差別的発言と敵対的な職場環境の改善に対処しなかった」という理由で6000万ドルの損害賠償を要求したという。

トリシャンがサンズに雇用されたのは2022年9月。

サーバーがイシュビアに株を売却するる数ヶ月前だった。

トリシャンはサンズの幹部の不正行為を調査しようとした際に組織から反発され、「同僚や上司からの嫌がらせや差別、報復行為があった」と主張している。

なお、サンズの組織はトリシャン陣営の主張を受け、次のような声明をリリースした。

2023年まで組織で働いていたこの従業員は、職務を何度も果たさなかった。

そのため10ヶ月も経たないうちに解雇された。

この人物は州政府機関に根拠のない告発をし、2022年のESPNの報道、特に以前のオーナーについての報道を持ち出して、サンズの組織に6000万ドルを要求している。

とんでもない主張だ。

はっきりさせておくが、この人物は数千万ドルを得るために虚偽の主張をしている。

我々は裁判所がこれらの主張に根拠がないと判断し、この問題が迅速に解決すると確信している。