トライアングルオフェンスを導入し、チーム再興を目指すはずだったニューヨーク・ニックスだが、1年目はまったくといってほどうまくいかなかった。

トライアングルオフェンスをチームに浸透させるため、フィル・ジャクソンの下でアシスタントコーチを務めた経験のあるカート・ランビスとジム・クレモンズをアシスタントコーチに起用し、ロサンゼルス・レイカーズ時代にトライアングルオフェンスで優勝経験のあるデレック・フィッシャーをヘッドコーチに迎えるも、今季のニックスは散々たる成績だ。

現代のバスケットボールにトライアングルオフェンスは適さないという意見もある中、the New York Daily Newsによると、ジャクソン・球団社長が「トライアングルを忘れてくれ」と発言したという。

これまでトライアングルオフェンスにこだわり、トライアングルオフェンスにフィットする選手を見つけるために時間を使いたいと話していたジャクソン球団社長だが、ここまでひどい成績に終わるとは思っていなかったのだろう。

とはいえ、ニックスは今後もトライアングルオフェンスを取り入れ、再興を目指すと見られている。

浸透するまでかなりの時間を要すると言われているトライアングルオフェンスだが、来季はどのようなバスケットボールを見せてくれるのだろうか。

シカゴ・ブルズやレイカーズのように一時代を築き上げることができるのか、注目したい。