農家転身のダーコ・ミリチッチ「今は農業を楽しんでる」
2003年のドラフト2位指名でデトロイト・ピストンズに入団したダーコ・ミリチッチは、期待外れに終わったドラフト上位プレイヤーのひとりだ。
特に当時のドラフトではレブロン・ジェイムス(1位)、カーメロ・アンソニー(3位)、クリス・ボッシュ(4位)、ドウェイン・ウェイド(5位)が登場し、彼らは今のスーパースターとして活躍しているだけに、ミリチッチに対する期待外れ感は大きい。
2012-13シーズン終了後にバスケットボールを離れ、その翌年にキックボクサーに転向したミリチッチだが、キックボクサーとしても花を咲かせることができず、現在は農家として暮らしている。
人間同士の激しいバトルから、自然との共存に道を変えたミリチッチ。
ミリチッチは平穏な暮らしに満足し、幸せな時間を送っているようだ。ミリチッチのコメントをB92.netが伝えている。
「プレイするのをやめてから、体重が41kgも増えたんだ。今の体重は159kgさ。自分の農場で働いてて、生産することを楽しんでる。フィールドを歩き回って、成長度合いを見てる。それが自分を本当に幸せな気持ちにしれくれるんだ。まだ未熟だから、ガイダンスやセミナーに行って学びたい。心の中が平和になったし、それを楽しんでるのさ」
「NBAでプレイすることは、多くのバスケットボールプレイヤーにとって大きな夢だよね。その夢を叶えるためには努力しなきゃいけない。ただ、生活する環境に慣れることができないと、ひどい時間を過ごすことになるだろう。人間としてもプレイヤーとしてもね。NBAでのライフスタイルは自分に全然合ってなかった。俺はすごく社交的な人間で、いつも誰かと遊んでたい。でも、アメリカでそういう人間はいなかった。たた仕事して、練習後に別れて、飛行機やバス、体育館でまた会う。その繰り返し。ゲームからゲームに、ホテルからホテルに行くだけさ」
ようやく平穏な生活を手に入れたミリチッチ。
戦いの場から身を引いたことにより、本当の自分の居場所を見つけたのかもしれない。
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