シェーン・バティエがコービー・ブライアントの視界を手で遮るディフェンスを振り返る
NBAレジェンドのコービー・ブライアントは、キャリアを通して数多くのタフショットを決めてきた。
ブライアントにマッチアップするディフェンダーはさまざまな策を講じ、封じようとしたものの、それらをかいくぐってきたブライアント。
元NBAプレイヤーのシェーン・バティエはヒューストン・ロケッツに所属していた当時、ショットを狙うブライアントの顔に手をかぶせ、視界を遮ろうとするディフェンスを見せた。
バティエによると、あのディフェンスはブライアントにミスを強いるためではなく、少しでもタフショットを撃たせ、自身のディフェンスが正しいことを証明するためだったという。
バティエは当時のディフェンスについて次のように説明。clutchpoints.comが伝えている。
あの男をとどめるチャンスがあるなら、私は最高のゲームをしなければならなかったし、メンタル面で鋭くなっていなければならなかった。
ミスすることはできなかった。
それでも火傷してしまったがね(笑)
あのディフェンスは彼にミスさせるためではなかった。
彼はそう思っていなかっただろうが、それが私の目的ではなかった。
彼のメソッドはうまくいかないということを証明するためだった。
そうすることで彼はワーストショットを撃つ、もしくはロングドリブルジャンパーを撃つしかなくなるんだ。
それが私が気にしていたすべてさ。
彼がショットを決めようとミスしようと、私は気にしなかった。
ただ、私は自分自身にとって最も有益なことをしていたし、ああいったショットを撃たせることが彼にとって最も有害だと分かっていた。
それが私とコービーがゲーム中にやったことであり、究極のチェスのゲームだったのさ。
それでもブライアントはスコアリングを量産し、「顔面への手による攻撃はまったく影響ない」と主張。
だが、バティエの目的は他にあり、ブライアントの強気の発言は一切気にしなかったという。
なお、ブライアントは2009年のカンファレンスセミファイナルでバティエ擁するロケッツと対戦し、下記のスタッツを記録した。
– | 第1戦 | 第2戦 | 第3戦 | 第4戦 | 第5戦 | 第6戦 | 第7戦 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
出場時間 | 43:57 | 40:09 | 44:15 | 34:39 | 30:49 | 38:26 | 33:21 |
得点 | 32 | 40 | 33 | 15 | 26 | 32 | 14 |
リバウンド | 8 | 6 | 6 | 2 | 4 | 2 | 7 |
アシスト | 4 | 3 | 3 | 5 | 3 | 3 | 5 |
ターンオーバー | 2 | 2 | 0 | 0 | 4 | 2 | 1 |
FG試投数 | 31 | 27 | 28 | 17 | 19 | 27 | 12 |
FG成功数 | 14 | 16 | 11 | 7 | 10 | 11 | 4 |
FG成功率 | 45.2% | 59.3% | 39.3% | 41.2% | 52.6% | 40.7% | 33.3% |
3P試投数 | 7 | 3 | 6 | 4 | 3 | 5 | 4 |
3P成功数 | 1 | 2 | 4 | 1 | 1 | 1 | 1 |
3P成功率 | 14.3% | 66.7% | 66.7% | 25.0% | 33.3% | 20.0% | 25.0% |
FT成功率 | 60.0% | 85.7% | 87.5% | – | 83.3% | 90.0% | 83.3% |
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