マット・ブラード「スコッティ・ピッペンはロケッツに馴染もうとしなかった」
NBAレジェンドであるマイケル・ジョーダンのドキュメンタリーシリーズ「ラストダンス」の中では、シカゴ・ブルズでチームメイトだったスコッティ・ピッペンにも焦点が当てられている。
ブルズのナンバー2として2度のスリーピートに貢献し、名声を得たピッペン。
だが、ピッペンのサラリーは彼の活躍に見合った額ではなかったと言えるだろう。
そして1998年にブルズを離れ、6700万ドルの契約でヒューストン・ロケッツに移籍。
ブルズ時代の活躍があったがゆえ、ピッペンにはロケッツを牽引するパフォーマンスが期待されていた。
しかし、ピッペンはチームメイトたちから信頼を得ることができなかったようだ。
当時チームメイトだったマット・ブラードによると、ピッペンは天狗になっており、決してロケッツに馴染もうとしなかったという。ブラードのコメントをRockets Wireが伝えている。
スコッティがブルズを去った時、7年もの間非常に安いサラリーでやっていたことを私は知らなかった。
ただ、すごく覚えていることがある。
スコッティが(ロケッツに)来た時、すでにトレーニングキャンプはスタートしていた。
彼はロケッツの組織にまったく調和しようとしなかったんだ。
彼はヒューストン・ロケットになるための努力をまったくしていなかった。
こんなふうに考えてやって来たんだ。
「ヘイ、俺はマイケル・ジョーダンさ」という感じさ。
マイケル・ジョーダンではなくスコッティ・ピッペンだ。
他の皆もそう感じていた。
今でも忘れられないよ。
スコッティ・ピッペンは私にとってお気に入りのチームメイトではなかった。
なぜなら、彼と一緒にプレイした時、彼はロケットになる努力をしなかったからね。
彼はひとりの男になろうとしていただけであり、うまくいかなかったんだ
ピッペンがロケッツでプレイしたのはわずか1年。
翌オフシーズン中にポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍した。
ロケッツでは精彩を欠いたものの、ブレイザーズではキープレイヤーのひとりとして活躍しリーダーシップを発揮したことから、ロケッツでの経験はピッペンにとってプラスに働いたのかもしれない。
なお、ピッペンはNBAキャリア17シーズンを通してブルズ、ロケッツ、ブレイザーズでレギュラーシーズン通算1178試合に出場し、平均34.9分のプレイで16.1得点、6.4リバウンド、5.2アシスタント、2.0スティール、FG成功率47.3%、3P成功率32.6%、フリースロー成功率70.4%を記録した。
コメントを残す