NBAキャリア4年をマイアミ・ヒートで過ごしたゲイブ・ビンセントは先日、3年3300万ドルの契約でロサンゼルス・レイカーズに移籍した。

ヒート時代にNBAファイナルを2度経験したビンセントにとって、レイカーズでの時間はNBAタイトルを勝ち取る大きなチャンスとなるだろう。

だが、ビンセントが見ているのはNBAタイトルだけではないようだ。

父親がナイジェリア人のビンセントによると、NBAタイトルを勝ち取るよりナイジェリア代表を金メダル獲得に導くことのほうが重要だという。ビンセントのコメントをlakersnation.comが伝えている。

僕個人としては、ラリー・オブライエントロフィーを掲げることをすごく楽しみにしている。

ただ、ナイジェリアの4億人以上の人々にとって、アフリカ全土の人々にとって、金メダルがどのような意味を持つかを考えると、軽視することはできない。

君たちも分かっていると思うが、特にバスケットボールのようなスポーツにおいてアフリカのチームはあまり成功していない。

だからこそ、金メダルを獲得することはより意義深く、より素晴らしいものになるだろうね。

レガシーの観点からも、より意味を持ち、より語り継がれるだろう。

だから、ナイジェリアで金メダルを獲得することと言わざるを得ない。

素晴らしいことだと思うよ。

ナイジェリア代表は2021年の東京オリンピック前のエキシビジョンマッチで、ケビン・デュラントなどNBAを代表するスーパースターを擁したチームUSAに勝利した実績を誇る。

NBAでプレイするビンセントやジョシュ・オコギー、プレシャス・アチウワなどはもちろん、ナイジェリア全体において大きな出来事だったというが、もしナイジェリア代表が金メダルを獲得すれば、ナイジェリアのバスケットボール界は世界中から注目を浴びるようになるだろう。

残念ながらナイジェリア代表はFIBAバスケットボールワールドカップ出場権を逃した。

だが、ビンセントはいつの日かナイジェリア代表に金メダルをもたらすべく、NBAで成長し続けるに違いない。