シクサーズがポール・リードをロスターに残した理由とは?「ニック・ナースは僕をパスカル・シアカムのような選手に育てようとしている」
NBAキャリア3年を終えて制限付きFAになったポール・リードは先日、ユタ・ジャズからのオファーシートにサインした。
フィラデルフィア・セブンティシクサーズはNBAオールスターセンターのジョエル・エンビード、モー・バンバ、モントレズ・ハレルとビッグマンを豊富に擁しているため、オファーにはマッチしないと見られていた。
だが、シクサーズはジャズからのオファーにマッチし、リードをロスターにキープ。
その理由は、リードを複数のポジションでプレイできる選手に育てようとしているからなのかもしれない。
リードによると、新ヘッドコーチのニック・ナースと話をした際に、パスカル・シアカムのような多彩な選手に育てようとしていることを明かされたという。リードのコメントをclutchpoints.comが伝えている。
正直言うと、どうなるか分からなかった。
僕は制限付きFAだったから、彼らにはマッチする権利があった。
彼らがトレズ、バンバと契約したのを見たから、僕のエージェントはこう言っていたんだ。
「おそらく彼らはマッチしないだろう」とね。
だが、彼らはマッチした。
本当に驚いたよ。
彼(ナースHC)とは何度も話をしている。
その度にいつも同じアイディアを話しているんだ。
彼は「君をパスカル・シアカムのようなタイプの選手に育てたい」と言っている。
つまり、何でもこなせる選手ということだ。
シュートし、ドライブし、パスする。
ただ、今はショットメカニクスに集中することが重要だ。
それがスタートさ。
そこから始まるんだ。
もしシクサーズがビッグラインナップで戦いたいなら、他のビッグマンにはアウトサイドシュートでの貢献が求められるだろう。
リードはGリーグで3P成功率43.6%を記録したものの、NBAでは実績を残すことができず、昨季3P成功率はわずか16.7%にとどまっている。
リードはその部分を改善するためにシュートの練習に励んでいるのだろうが、もしリードがシアカムのような多彩なNBA選手に成長することができれば、シクサーズにとって大きなオプションになるに違いない。
なお、リードの昨季とNBAキャリアのスタッツは以下の通りとなっている。
– | 2022-23 | NBAキャリア |
---|---|---|
G | 69 | 133 |
MP | 10.9 | 9.3 |
PTS | 4.2 (キャリアハイ) | 3.7 |
TRB | 3.8 (キャリアハイ) | 3.1 |
AST | 0.4 (キャリアワーストタイ) | 0.4 |
STL | 0.7 | 0.7 |
TO | 0.7 | 0.5 |
FG% | 59.3% (キャリアハイ) | 57.4% |
3P% | 16.7% | 15.0% |
FT% | 74.5% (キャリアハイ) | 65.8% |
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