高校時代のデリック・ローズがモチベーションに変えた出来事とは?
このオフシーズン中にメンフィス・グリズリーズに移籍した元NBAオールスターガードのデリック・ローズは、これまで多くの困難を経験してきた。
度重なる大怪我はもちろん、トレードや契約、昨季はローテーションから外されるなど、NBAでありとあらゆることを経験したと言っても過言ではないだろう。
だが、どんなことがあってもローズがモチベーションを失わないのは、学生時代の経験があるからなのかもしれない。
ローズによると、高校時代に年上の選手からディスられたことが大きなモチベーションになったという。
ローズは当時を振り返り、次のようにコメント。fadeawayworld.netが伝えている。
僕はある日、体育館にいた。
シャロン・コリンズって知っているかい?
彼はカンザス大学でプレイしていた。
僕のひとつ年上だった。
体育館は人でいっぱいで、彼は相手を圧倒していた。
まさに時の人のような感じだったんだ。
僕は彼のことをまったく知らなかったがね。
僕が何か食べていた時、彼は振り返ってこう言った。
「そんなことじゃ勝てないぜ、そんなことじゃ勝てないぜ」とね。
体育館中に注目され、子ども相手に馬鹿げたことを言ってきた。
僕はあの男が誰なのかすら知らなかった。
彼も僕のことを知らなかった。
その間、僕の心は燃え上がりつつも、笑っていたんだ。
僕は「来年が待ちきれない。僕は新入生になる。待ちきれない。君のことは忘れない」という感じさ。
そして、僕はNBAに来た。
彼はブルズの試合を観戦しに来るたびに、その時の話をしてきたんだ。
「あの時のことを覚えているか?」
「もちろんだ。忘れるもんか」
ローズは挑発に乗って喧嘩するのではなく、バスケットボール選手として成長し、コリンズを見返すことに成功した。
当時のローズの腸は煮えくり返っていただろうが、今となってはモチベーションを与えてくれたことを感謝しているに違いない。