カワイ・レナード クリッパーズからのオファーに「ロスターを改善するなら」
トロント・ラプターズをフランチャイズ初となるタイトル獲得に導き、ファイナルMVPに輝いたカワイ・レナードはこの夏、ロサンゼルス・クリッパーズへ電撃移籍した。
レナードはクリッパーズがポール・ジョージの獲得も計画していることを知り、クリッパーズとの契約を決断したと報じられているが、それは事実であるようだ。
レナードとの交渉を振り返り、クリッパーズを指揮するドック・リバースHCは次のようにコメント。Los Angeles Timesが伝えている。
「昨季、彼(レナード)が近くを通りかかった時、何度か話をしようとした。何も引き出せなかった。何もね。それから(オフの)交渉にやってきて、握手をし、話をした。彼の興味を引出ないといけない、そういう覚悟で我々は交渉に臨んだ。そして、彼は取引がどんなのもなのか、我々にはっきりと話し始めた」
「彼は『あなたのためにプレイしたい』と言い、こう話したんだ。『ミスター(スティーブ・)バルマー、俺はあたながやってることと、あなたが支持しているものが大好きだ。ただ、あなたのチームは十分に良い状態じゃない。もしチームを変えないなら、俺は来ないよ』とね」
「我々には獲得候補リストがあった。それは間違いだった。でもラッキーでもあった。我々はリストを用意すべきじゃなかった。なぜなら、一緒のプレイしたい男は彼が選ぶべきだったし、我々はリストに載ってる男を獲得できるかは分からなかったからね。誰を獲得できるかは分からなかった。彼にフィットするであろう男たちの名前を彼に見せた。彼がポール・ジョージの名前を目にした時、こう言ったんだ。『彼と一緒にプレイしたい』とね」
「我々はリスト全員を彼に見せた。だけど、彼は聞きたがらなかった。ポール・ジョージに固執してたんだ。交渉の後、私は『我々はポール・ジョージを獲得しなきゃいけない。そうやればいいかは分からない。だけど、やらなきゃいけない』とね。我々はオクラホマシティがチームを再編したがってることを知ってた。それは助けになったけど、彼(ジョージ)を獲得できるかは分からなかったんだ」
「(ポール・ジョージのトレードについて)スティーブ・バルマーは(ドラフト1巡目指名権5つとスワップ権の放出に)ナーバスになってた。私はこう伝えた。『スティーブ、君はポール・ジョージのために指名権を6つ放出するのは正気じゃないと言い続けてるよね。だけど、それは間違ってる。ポールのための6つの指名権じゃない。ポールとカワイのための6つの指名権だ。それぞれ3つずつ。私はそう考える』とね」
リバースHCによると、サンダーからジョージのトレードを拒否され、クリッパーズの球団社長であるローレンス・フランクから「彼はレイカーズかトロントに行くかもしれない」と電話があり、「我々はそれを許してはいけない!」と檄を飛ばしたという。
結果、クリッパーズはレナードとジョージの獲得に成功した。
なお、バルマーとフランクは1年前からレナード獲得を狙っており、トロントで行われたゲームには足を運び、レナードを勧誘しようとしたが、NBAから警告を受けていたようだ。
だが、わざわざトロントまで足を運んだという事実に、レナードは熱意を感じたことだろう。
必死の交渉でレナードとジョージを獲得したクリッパーズは、果たしてフランチャイズ初となるタイトル獲得を実現できるだろうか。
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