マット・バーンズ ジェイムス・ハーデンの母への暴言を振り返る
元NBAプレイヤーのマット・バーンズはロサンゼルス・クリッパーズに所属していた2015年、ヒューストン・ロケッツとのプレイオフ・カンファレンスセミファイナルで、ジェイムス・ハーデンにマッチアップするという重要なタスクに取り組んでいた。
ハーデンとの激しいバトルに、バーンズの感情は最高に昂ぶっていたのであろう。
バーンズは第2戦でアリーナの観客席から侮辱にあたる声を聞いたという。
怒り狂ったバーンズは、その女性に罵声を浴びせ、NBAから5万ドルの罰金処分を科されたわけだが、その女性は実はハーデンの母親だったことが後で明らかになった。
バーンズは当時を振り返り、次のようにコメント。basketballnetwork.netが伝えている。
「クレイジーなストーリーだった。彼女には謝罪した。クリッパーズの一員としてプレイオフを戦ってた。俺は彼(ジェイムス)をガードしてて、彼にファウルし、彼はファウルラインに歩いた。俺は膝に両手を置いてかがんでたんだけど、その時に誰かが俺に暴言を3度浴びせた。3度目の時、俺はその人間を見つけたんだ」
「ハーフタイムの時、彼女がNBAプレイヤーの母親だと思い、謝罪すべきかもと思った。その時も、その女性が誰なのか知らなかった。そしてロッカールームでのことだ。ディアンドレ・ジョーダンが俺に聞いてきたんだ。『君は今夜、親をののしるのか?』とね。彼は彼女がジェイムス・ハーデンの母親だったことを教えてくれた。試合後、彼女のもとに向かい、謝罪した。感情が昂ぶってたからとね。俺はあんな形で女性を軽視しないよ」
対するハーデンは当時、「どんな状況だったとしても失礼だ。だけど俺は第3戦に集中する。俺たちは第3戦への集中を高めてるんだ。素晴らしい緊張感がある」、「それ(母への暴言)には本当に気を取られなくない。第3戦に集中する。できればこのロードゲームで勝ちたいね」とコメント。
結果、クリッパーズは3勝1敗とシリーズを優勢に進めながらも、第7戦までもちこまれた末に敗れた。
バーンズの暴言後、ハーデンは冷静な態度を貫いたものの、心の底では闘争心を燃やしていたことであろう。
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