名将フィル・ジャクソンはシカゴ・ブルズを2度のスリーピートに導いた後、コービー・ブライアントとシャキール・オニール擁するロサンゼルス・レイカーズへ移籍した。

ジャクソンとブルズの間には確執があり、シーズン中からブルズ退団の噂が出ていたため、多くのチームが名将獲得を狙っていただろう。

だが、獲得に成功したのはレイカーズだった。

オニールによると、ジャクソンを獲得するようフロントオフィスに要求したのはオニールだったという。

オニールは当時を振り返り、次のようにコメント。essentiallysports.comが伝えている。

（ジャクソンが）ブルズでうまくいっていなかったことを、私は喜んでいた。

コービーと私は、我々を次のレベルに引き上げてくれる誰かを探していた。

だから、彼がうまくいっていないと知った時、私はミスター・バスのところに行き、彼こそが我々が必要としている人間だと伝えたんだ。

オニールの勘は的中し、ジャクソンは移籍後1シーズン目からレイカーズをNBAチャンピオンに牽引。

さらにスリーピートを達成し、レイカーズ王朝を築き上げた。

オニールも2000年にレギュラーシーズンMVPを受賞すると、3年連続でファイナルMVPに選出。

名実ともにNBAを代表するスーパースターとなった。

オニールにとって、ジャクソンとの出会いはNBAキャリアにおいて最も重要なひとつだったに違いない。