デンバー・ナゲッツを指揮していた当時、現サクラメント・キングスHCのジョージ・カールはカーメロ・アンソニーを指導していた。

現在のニューヨーク・ニックスは大きな転換期を迎えており、オフの補強に注目が集まっているが、アンソニーのプレイスタイルをよく知るカールHCがひとつの提案を示した模様。カールHCのコメントをnbcsports.comが伝えている。

「私なら偉大なポイントガードをまず揃えて、それからビッグマンを何人か探すだろうね」

「アンドレ（・ミラー）やチャウンシー（・ビラップス）がいたとき、我々は成功してたから。オフェンスのリズムを組み立てることができるポイントガードがいたんだよ」

「メロはオフェンスでボールを止めてしまう。ボールを持って、アタックを仕掛ける道を探すのが彼の自然なスタイル。それでは効率が悪い。だけど、偉大なポイントガードがいれば、彼はボールを回すことができるし、トランジションゲームをもっと仕掛けることができる」

「問題はあるかって？トライアングルオフェンスには当てはまらないってことかな。伝統的なオフェンスじゃないからね。トライアングルオフェンスでのポイントガードについて知りたいならゲイリー・ペイトンに聞いてくれ」

「私が言ってる方法なら、すぐに結果が出るだろう。この夏、ニックスはトライアングルオフェンスを横に置くべき。自然体のメロはそれにフィットしないんだから。代わりにレベルの高いポイントガードを揃える。FAやトレードで。それからシューターを何人か揃える。ディフェンスがうまい選手も何人かいると良いね。話はそれからだ」

「だけど、（フィル・）ジャクソンとニックスはトライアングルオフェンスを続けるつもりみたいだし、まだ機能することを証明しようとしてる。もしそうするなら、メロはアジャストしなければならない」

「カーメロはバスケットボールIQに明るい男。だから、トライアングルオフェンスは彼に違いをもたらすだろう。彼のスキル強化につながると思う。一方で、彼はこれまでのプレイスタイルを犠牲にしなければならないだろうね」

トライアングルオフェンスが完成するまで数年を要すると言われているが、来季のニックスのロスターは大幅に変わると見られているため、再びトライアングルオフェンスを教え込まなければならない。

カールHCの言うように、トライアングルオフェンスを切り捨てる案も一考すべきだろう。