ドウェイン・ウェイドが2008年のオリンピックにスキンヘッドで臨んだ理由とは?「中国では誰にも髪を切らせない」
ドウェイン・ウェイドはマイアミ・ヒートを3度のNBAチャンピオンに導いた偉大な選手のひとりだ。
そのウェイドが2008年の北京オリンピック前の練習にスキンヘッドで姿を現した時、大きな話題となった。
ウェイドが髪を剃り上げた理由のひとつは、ウェイドにとって信頼できる美容師が中国にいなかったからなのかもしれない。
ウェイドは当時、北京オリンピックにスキンヘッドで臨んだ理由について質問されると、次のように答えていたという。fadeawayworld.netが伝えている。
髪を剃った理由は単純だ。
バスケットボールに専念するためさ。
朝起きた時、見た目を良くするために髪をブラッシングすることには興味がない。
僕はプレイすることにすごく集中している。
ホームに金メダルを持ち帰ることにすごく集中している。
それに、僕は中国で他の誰かに髪を切らせたりしない。
もし僕を担当している理容師でなければ、僕の髪を切ることはない。
ウェイド擁するマイアミ・ヒートは、北京オリンピックが開催された前のシーズンにNBAワーストとなる15勝67敗にどとまった。
怪我により31試合を欠場したウェイドの平均得点も減少。
そのため、チームUSAのジェリー・コランジェロはウェイドの招集に難色を示していたという。
コーチK(マイク・シャシェスフキーHC)は僕がチームに加わることを確かに望んでいた。
だが、ジェリー・コランジェロは僕の招集に疑問を持っていた。
理解はできたが、腹がたった。
なぜなら、いつも評価されていないと感じる終わりのないストーリーの一部のようだったからね。
髪を剃り上げるという決意が功を奏したのか、ウェイドは北京オリンピックで平均16.0得点、4.0リバウンドを記録し、チームUSAの勝利に貢献。
金メダルをかけた決勝戦ではスペイン代表相手に27得点、4スティールをマークし、チームUSAに金メダルをもたらした。
ウェイドの決意はチームメイトたちに伝染し、モチベーションを高めたに違いない。
なお、ウェイドの2004年アテネオリンピックと2008年北京オリンピックのスタッツは以下の通りとなっている。
– | 2004 | 2008 |
---|---|---|
G | 8 | 8 |
MP | 17.6 | 18.8 |
PTS | 7.3 | 16.0 |
TRB | 1.9 | 4.0 |
AST | 2.4 | 1.9 |
STL | 2.1 | 2.3 |
TO | 2.5 | 1.6 |
FG% | 38.2% | 67.1% |
3P% | 0% | 47.1% |
FT% | 69.6% | 63.4% |
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