名将グレッグ・ポポビッチHCが世界チャンピオン議論について過去に語ったこととは?「NBAに世界チャンピオンはいない」
陸上短距離選手のノア・ライルズが先日、世界陸上の記者会見で「僕はアメリカを愛しているが、あれ(NBA)は世界ではない。NBAに国旗はない」なとと語り、NBAチャンピオンが世界チャンピオンを意味するわけではないと指摘した。
これにNBAを代表するスーパースターのケビン・デュラントやデイミアン・リラード、デビン・ブッカーなどが反論しているが、サンアントニオ・スパーズの名将グレッグ・ポポビッチHCはNBAチャンピオンを世界チャンピオンとみなすべきではないと考えているのかもしれない。
ポポビッチHCは今から13年前、NBAチャンピオンと世界チャンピオンの違いについて次のように言及していたという。fadeawayworld.netが伝えている。
NBAに世界チャンピオンはいない。
だから、NBAチームが世界チャンピオンを名乗るのは正しくない。
適切ではない。
今の世界チャンピオンはスペインだと思う。
アメリカはオリンピックのチャンピオンだ。
NBAのチャンピオンはレイカーズだ。
NBAチームが自分たちを世界チャンピオンと呼ぶのは意味がない。
国境を越えて他国と対戦し、その称号を手に入れたわけではないからね。
違うかい?
それが間違いであることを誰かが指摘してくれるのを待っている。
NBAには世界各国から選手が集まっているが、それぞれの国を代表してプレイしているわけではない。
その一方で、NBAが世界最高のバスケットボールリーグであるのも間違いない。
つまり、正確に言うのであれば、「NBAチャンピオンは世界最高のクラブチーム」だろう。
この議論が決着することはないだろうが、アメリカ出身のNBA選手たちは自国に誇りを持ち、NBAチャンピオンを世界チャンピオンとみなすに違いない。
なお、フランス代表としてワールドカップに出場しているエバン・フォーニエは、この議論について次のように語っている。
個人的には、NBAチャンピオンはNBAチャンピオンであるべきだと思っている。
もしワールドカップ、もしくはオリンピックに出場して優勝すれば、世界チャンピオンと名乗る権利を得る。
NBAチャンピオンが最高のチームであるのは間違いない。
ただ、あくまでタイトルだ。