NBA選手の中には来月末からのシーズン再開について、「社会改革から目を反らせてしまう」とし、否定的な見方をしている者もいる。

一方、NBAという巨大なプラットフォームを利用し、より広く声を届けることができると考えている者もいるという。

ボストン・セルティックスのエネス・カンターは、後者のようだ。

カンターによると、中継を通して訴えたほうがより高い効果が期待できるという。カンターのコメントをNBC Sports Bostonが伝えている。

全世界が僕たちに注目するだろう。

そう思わないかい？

だから、すごく大きな違いをもたらすことができる。

すべてのマイクが僕たちの顔に向けられるから、自分のメッセージを伝えることができるよね。

Black Lives Matter、自由、正義、民主主義。

訴えたいことを伝えることができるし、全世界が僕たちの話に耳を傾けるだろう。

ロサンゼルス・レイカーズのダニー・グリーンやヒューストン・ロケッツのオースティン・リバースなどもカンターと同じ考えを持っており、シーズン再開に肯定的な立場をとっている。

一方、ロサンゼルス・クリッパーズのルー・ウィリアムスやポートランド・トレイルブレイザーズのカーメロ・アンソニーなどのようにシーズンに参加するか否か決めきれていない選手もいる。

肯定的な立場をとっている選手たちの考えを受け、ウィリアムスやアンソニーなど決断に迷っている選手たちがどう動くのか注目したいところだ。