ジェリー・ウェスト「モンテ・エリスのトレードはステフィン・カリーのため」
2005年のNBAドラフト全体40位指名でゴールデンステイト・ウォリアーズに入団したモンテ・エリスは、重要なスコアラーのひとりとしてチームを牽引する存在に成長した。
だが、ウォリアーズは2011-12シーズン中のトレードでエリスを放出。
エリスは平均20得点以上を記録するスコアラーに成長していただけに、エリスのトレードに驚いたファンも少なくなかっただろうが、当時ウォリアーズのフロントオフィスにいたジェリー・ウェストによると、エリスのトレードはステフィン・カリーの成長を促すためでもあったという。
ウェストは当時を振り返り、次のようにコメント。NBC Sportsが伝えている。
あのトレードがあったから、彼(カリー)がよりたくさんのことをできるようになったと思う。
彼がボールを持つようになったからね。
何かをうまくやれる選手がいるとして、その選手がボールを持っていない、もしくはその選手を称えるチームメイトがいない場合、彼のところまで到達するのは難しいだろう。
当時のモンテ・エリスは非常に人気がある選手だった。
彼をトレードしたことにより、(カリーの)能力が開花した。
より自信につながったと思う。
彼らは良いペアではないと私は思っていた。
ふたりとも素晴らしい選手だった。
本当に素晴らしい選手だった。
だが、私はステフのほうがまだまだ成長すると感じていたんだ。
そしてモンテが去り、君たちは今日のステフ・カリーを目撃しているのさ。
ウォリアーズはバックスとのトレードでエリス、クワミ・ブラウン、エクペ・ウドーを放出し、アンドリュー・ボガットとスティーブン・ジャクソンを獲得。
それから3年後、カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンを中心としたウォリアーズはNBAチャンピオンに輝き、一時代を築くことになった。
なお、チームメイトとしてフルシーズンプレイした2年間におけるカリーとエリスのスタッツは以下の通りとなっている。
– | ステフィン・カリー | モンテ・エリス |
---|---|---|
出場試合数 | 154 | 144 |
平均出場時間 | 35.0 | 40.8 |
平均得点 | 18.0 | 24.7 |
平均リバウンド | 4.2 | 3.7 |
平均アシスト | 5.9 | .5 |
平均スティール | 7 | 2.2 |
平均ターンオーバー | 3.0 | 3.4 |
FG成功率 | 47.0% | 45.0% |
3P成功率 | 43.9% | 35.3% |
フリースロー成功率 | 91.1% | 77.2% |
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