NBAの過密スケジュールが選手たちの怪我増加に影響?
デンバー・ナゲッツのジャマール・マレーは先日の試合中に膝の前十字靭帯を断裂し、今季全休を余儀なくされた。
その他にも昨季NBA王者ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェイムスやアンソニー・デイビスなど、今季も多くのNBAスターが負傷離脱を強いられているが、NBAチームの複数のゼネラルマネージャーは今季の過密スケジュールが選手たちの怪我のリスクを高めていると考えているという。
昨年夏にオーランドのバブルで開催されたシーズンも過密スケジュールだったものの、期間中はホテルに滞在し、長距離を移動する必要はなかった。
だが、今季はオフシーズンが短かったうえ、レギュラーシーズンの日程は例年より詰まっている。
それによって疲労が蓄積し、怪我につながるリスクが高まっているというが、数字には反映されていないようだ。
hoopsrumors.comによると、今季50試合を終えた時点で負傷離脱した選手の数は昨季と比較すると減少しており、かつ過去5年間と比較するとそう変わっていないことをNBAの広報が明かしたという。
だが、あくまで50試合を終えた時点であり、今季前半は延期となった試合が多く、今後さらに過密スケジュールを強いられるNBAチームもある。
つまり、怪我のリスクはますます高まっていくだろう。
NBAは東京オリンピックに間に合わせるため、スケジュールを調整した。
しかし、サマーリーグは8月に開催される予定であり、特に東京オリンピックに出場するNBAスターたちは今年も短いオフシーズンを強いられることになる。
この過密スケジュールが選手たちの怪我につながらないことをただ祈るばかりだ。
なお、あるNBAチームのアシスタントコーチ、トレーナー、ゼネラルマネージャーは、NBAの過密スケジュールについて以下のように語っている。
アシスタントコーチ談
私がリーグで過ごした25年間の中で最悪のスケジュールだ。
完全に狂気の沙汰だ。
トレーナー談
バブルでは試合についてさまざまな懸念があった。
だが、移動がなかった。
今回は非常に難しい。
文字通り累積効果だ。
ゼネラルマネージャー談
この2年間は今後何年にもわたって選手たちに影響を及ぼすだろう。
停電になったら、ろうそくを燃やさなければならない。
光が欲しいなら、ろうそくを燃やさなければならない。
ろうそくを燃やし終わったら、次に停電になった時は光を失ってしまう。
今の我々はものすごいスピードで選手たちを燃やしてしまっているんだ。
ならば、どうすればいいんだ?
ロスターを25人に増やす?
試合数を減らす?
これらすべてにはNBPAの協力が必要だった。
共に責任がある。
金の誘惑で動いてしまったようなものさ。
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