アキーム・オラジュワン「トラディッショナルなセンターにはなりたくなかった」
NBAレジェンドのアキーム・オラジュワンは、巧みなフットワークを武器にして相手を翻弄した偉大なビッグマンのひとりだ。
オラジュワンのドリームシェイクを学ぼうと、今もたくさんのNBA選手がオラジュワンの門戸を叩いているというが、オラジュワンはバスケットボールを始めた当初、インサイドだけでプレイする、いわゆるトラディッショナルなセンタープレイヤーにはなりたくなかったという。
オラジュワンはバスケットボールを始めた当時を振り返り、次のようにコメント。fadeawayworld.netが伝えている。
僕はトラディッショナルなセンターにはなりたくなかった。
本当に選択肢がなかったんだ。
センターがどのようなプレイをすべきなのか、誰も僕に教えてくれなかった。
18歳で初めてアメリカに来た時、僕はNBAの試合を見たことすらなかった。
1試合も見たことがなかったんだ。
ヒューストンの大学でプレイするためにナイジェリアから来た時、僕はNBA選手の名前を一人も知らなかった。
バスケットボールを手にして初めてショットを撃ったのは、その1年前だった。
17歳の時だ。
当時の僕のフットワークはサッカー選手のようだった。
結果的にはそれが幸いしたんじゃないかな。
つまり、先入観を持つことなくバスケットボールにアプローチできたのさ。
コーチに「センターのポジションをやれ」と言われたが、意味が分からなかった。
5つのポジションの名称は分かったが、センターとスモールフォワードの違いを説明することができなかったんだ。
大学に入学する前の夏、練習中にコーチに怒鳴られた。
「アキーム、センターのポジションでプレイしろ!キーから出るな!」とね。
僕はキーの中にいたくなかった。
ガードの選手たちのプレイを見て、彼らのクリエイティブなプレイに感銘を受けた。
キーは退屈だったんだ。
近年のNBAではビッグマンにもアウトサイドシュートが求められている。
また、レブロン・ジェイムスがNBAキャリアを通して1番から5番すべてのポジションをこなしたように、NBAゲームにおけるポジションレス化はますます進むだろう。
オラジュワンはその先駆者のひとりだったのかもしれない。
なお、オラジュワンのNBAキャリアのスタッツは以下の通りとなっている。
– | NBAキャリア |
---|---|
出場試合数 | 1238 |
平均出場時間 | 35.7 |
平均得点 | 21.8 |
平均リバウンド | 11.1 |
平均アシスト | 2.5 |
平均スティール | 1.7 |
平均ブロックショット | 3.1 |
平均ターンオーバー | 3.0 |
FG成功率 | 51.2% |
3P成功率 | 20.2% |
フリースロー成功率 | 71.2% |
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