トム・ティボドー「デリック・ローズの怪我がなければ優勝していた」
NBAレジェンドのマイケル・ジョーダンを中心とした王朝が終焉して以降、シカゴ・ブルズは厳しい時間を強いられていた。
プレイオフすら進出できなくなったブルズにとって、悪夢のような時間だったことだろう。
そのブルズを再生させたのが、2008年のドラフト1位で入団したデリック・ローズだ。
ローズはルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、前評判通りの活躍を見せると、キャリア3年目の2010-11シーズンにはMVPに選出。
ジョーダン以来のスーパースター誕生にファンは興奮したが、翌シーズンのプレイオフ中に前十字靭帯を断裂。
以後は怪我に苦しみ続け、最終的にはブルズを離れることになった。
では、もしあの怪我がなければブルズは悲願のタイトル獲得を達成できていたのだろうか?
この問いに対し、当時ヘッドコーチだったトム・ティボドーは次のように返答。NBC Sports Chicagoが伝えている。
私が最も誇りに思っているのは、シカゴで2年連続リーグ最高の成績を記録したことだ。
我々にはデリック・ローズがいた。
最年少のMVPだ。
あのチームにはチャンピオンになる大きなチャンスがあったが、不幸にもデリックが怪我してしまった。
もしデリックが怪我しなければ、我々はチャンピオンになっただろうね。
ブルズは2010-11シーズン、カンファレンスファイナルでレブロン・ジェイムス、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュ擁するマイアミ・ヒートと対戦。
1勝4敗で敗れてしまったものの、未来を感じさせるシーズンだった。
NBAチャンピオンになるのは簡単ではないが、もしローズが怪我していなければその可能性は十分あっただろう。
なお、ローズは前十字靭帯を断裂する前までレギュラーシーズン240試合に出場し、平均37.1分のプレイで20.9得点、3.9リバウンド、6.7アシスト、FG成功率46.8%、3P成功率30.9%を記録。
キャリアではレギュラーシーズン通算596試合に出場し、平均32.6分のプレイで18.8得点、3.4リバウンド、5.6アシスト、FG成功率45.6%、3P成功率30.4%を記録している。
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