メッタ・ワールドピースがマイケル・ジョーダンの肋骨を折った過去を振り返る
元NBAプレイヤーのメッタ・ワールドピースは、リーグ屈指のディフェンダーとして活躍した。
どんな相手にも食ってかかり、タフなディフェンスで苦しめたワールドピース。
そのワールドピースがNBAレジェンドであるマイケル・ジョーダンとの過去を振り返った。
ワールドピースによると、ジョーダンがワシントン・ウィザーズで現役復帰する前、当時ルーキーだったワールドピース(当時はロン・アーテスト)はピックアップゲームの際にジョーダンにマッチアップし、ジョーダンの肋骨を負ってしまったという。
ワールドピースは当時を振り返り、次のようにコメント。clutchpoints.comが伝えている。
彼にこう言われたんだ。
「ピックアップゲームをするからシカゴのプライベートジムに来てくれ」とね。
「ワオ、彼にハードにマッチアップしたから誘ってもらえたんだ」という感じだったよ。
その日、彼がポストアップしてきたから、僕はディナイで防ごうとした。
ジョーダンに対する鍵はボールを持たせないことだからね。
左手でディナイしていたら、彼の左手の下に入った僕の右肘を彼は掴んだ。
だから、彼の手を払い除けたんだけれど、肘が彼の肋骨にヒットしてしまった。
レフェリーはオフェンシブファウルをコールし、僕は「その通り!」と思った。
そしてジョーダンは脇腹をおさえていて、僕は「ああ・・・」という感じだったんだ。
僕はこう思った。
「マイケル・ジョーダンを怪我させてしまったかもしれない」とね。
僕は家に帰ると、2日間くらいは外に出なかった。
ジムにも行かなかったんだ。
皆から「どこにいるんだ?」と言われたけれど、僕はただ家にいた。
家でヘネシーを飲んでいたけれど、ブルズから連絡はなかった。
そしてエージェントから電話があった。
彼は「大丈夫かい?」と聞いてきたから、僕は「いいや、僕はマイケル・ジョーダンを怪我させてしまったと思う」と答えたんだ。
マイケル・ジョーダンから連絡があった。
「すべて大丈夫さ。こういうことは起こるものだ。君が気にすべきようなことではない」と言ってくれたんだ。
僕の人生の中で最も素晴らしい電話のひとつだったよ。
僕の人生でジョーダンと電話で話をしたのは2度だけだった。
メディアはジョーダンの肋骨骨折を大々的に取り上げ、ワールドピースがジョーダンを殴ったとも指摘された。
これらの報道を知ったワールドピースは、怖くて外に出ることができなかったという。
家で恐怖に震えるワールドピースを救ったのが、ジョーダンの一言だった。
その後NBAデビューし、トップディフェンダーとして活躍したワールドピース。
もしジョーダンからの一言がなければ、あの荒々しいディフェンスは見られなかったかもしれない。
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