パレスの騒乱を知るピストンズのアナウンサーがファインプレイ?
先日行われたオーランド・マジックとデトロイト・ピストンズの試合で、パンチが飛ぶ乱闘が発生した。
ピストンズのキリアン・ヘイズがモーリツ・ワグナーの後頭部にパンチを見舞うと、マジックのベンチから多くの選手がピストンズのベンチに押し寄せ、両チームが入り乱れる異常事態となってしまったのだ。
だが、騒ぎがそれ以上大きくならなかったのは、人々に「パレスの騒乱」の記憶が残っていたからだったのかもしれない。
fadeawayworld.netによると、ピストンズの会場アナウンサーは乱闘が始まるとすぐに観客に向け、「動かないで。席を離れないで」、「動いた瞬間に刑務所行きです」と繰り返しアナウンスしたという。
NBAは今回の乱闘を受け、ピストンズの2選手とマジックの9選手に出場停止処分を科した。
2004年のインディアナ・ペイサーズ対ピストンズ戦で、観客を巻き込む大乱闘が発生した。
NBA史上最悪の大乱闘として知られる「パレスの騒乱」は人々に衝撃をもたらし、NBAはパレスの騒乱の再来を防ぐべくさまざまな予防策を講じてきた。
もし会場のファンが選手たちに向かって侮辱的な言葉を吐いたり、物を投げたりしていたら、事態はさらに悪化していたに違いない。
だが、そうならなかったのは人々がパレスの騒乱を忘れず、教訓としていたからだろう。
ピストンズとマジックの選手たちが今回の問題を振り返り、学びとすることを願いたいところだ。
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