タイロン・ルーHCが考えるロブシティ時代のクリッパーズが成功できなかった理由とは?「クリス・ポールとブレイク・グリフィン」
当時NBAを代表するスター選手だったクリス・ポール、ブレイク・グリフィン、ディアンドレ・エイトンを擁したロサンゼルス・クリッパーズは、常にNBAタイトル獲得が期待されていた。
当時のクリッパーズには優秀な選手が揃っており、ロスターを見ればNBAチャンピオンになっていても不思議ではなかっただろう。
だが、NBAプレイオフには進出し続けたものの、主力選手たちの怪我なども影響し、カンファレンスファイナルには一度も勝ち上がることができなかった。
2013-14シーズンにアシスタントコーチとしてクリッパーズで働いたタイロン・ルーによると、クリッパーズが成功を収めることができなかったのはポールとグリフィンというあまりにも才能豊かな選手がいたからだったという。
現在ヘッドコーチとしてクリッパーズを指揮するルーHCは当時を振り返り、次のようにコメント。fadeawayworld.netが伝えている。
僕が思う最大の要因は、CPとブレイクだ。
2人を見ていると、コービー(・ブライアント)とシャック(シャキール・オニール)を連想したものさ。
2人の素晴らしい選手が最高の関係を築くことができなかった。
いつも間に入り、「我々はこれをやるぞ」と言わなければならなかった。
それでも彼らは付いてきてくれた。
だが、彼らはあまりにも才能があり過ぎた。
才能ある選手がマックス契約の選手になると、「これは誰のチームだ?」となる。
すると、僕たちはこういう感じさ。
「スティーブ・バルマー、もしくはドナルド・スターリングのチームだ。君たちは金を稼げるだけ稼ぐだろう。君たちはマックス契約の選手であり、すべての注目を浴びている。ロサンゼルス中の人々が君たちを愛している。誰もが君たちのことを知っている。だから、一緒にやっていこう。勝つんだ」
当時の彼らは若かった。
ブレイクとCPが当時を振り返れば、「今なら分かる。僕たちならやれた」となるだろうね。
それに賭けるよ。
本当にスペシャル、すごくスペシャルだった。
2人の才能ある選手、2人の素晴らしい選手。
それが最大の要因だった。
2人の最高の選手が良い関係を築き、共に前に進まなければ、物事はちょっと難しくなるんだ。
NBAでは最高の選手たちが揃ったからといってチャンピオンになれるわけではない。
ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェイムス・ハーデンを擁したブルックリン・ネッツがその代表的な例だろう。
だが、もし彼らが良好な関係を築いていたとしても、NBAチャンピオンが約束されるわけではない。
今もNBAタイトルを獲得できずにいるポールとグリフィンは、残り短いキャリアで悲願を成就させる事ができるだろうか?
なお、クリッパーズ時代のポールとグリフィンのスタッツは以下の通りとなっている。
– | C・ポール | B・グリフィン |
---|---|---|
G | 409 | 504 |
MP | 33.9 | 35.1 |
PTS | 18.8 | 21.6 |
TRB | 4.2 | 9.3 |
AST | 9.8 | 4.2 |
STL | 2.2 | 1.0 |
TO | 2.3 | 2.5 |
FG% | 47.5% | 51.2% |
3P% | 37.8% | 31.6% |
FT% | 88.1% | 68.0% |